溜まってしまった雑誌の整理をしていたら、「エレガンスとは」という特集記事を見つけた。
小説家や学者、芸術家、俳優・・様々なシーンで活躍を残した大人物たちの「エレガンスとは何か」という問いへの言葉を集めたもの。
(雑誌Preium.jp 2023.9)
特に気に入った言葉はいくつか手元に書き留めたのだけれど。
ジャン・コクトーの「エレガンスとは人を驚かせないことである」に殊更に痺れた。
それは日常において相手を思い遣ることにつきると思うのです。
「驚く」という言葉に寄せると見えにくくなりますが、それが人をザワザワした気持ちにさせることと考えてみる。
生きていく限りどうやったってどこにいたって社会はある。(「ハートフルワールド」というドキュメンタリー番組で日本民間放送連盟賞というのを受賞した回「特別編」を見て本当にそう思った。)
社会の中で人と過ごす時に、どんなに気遣っているつもりでも、自分の拙さや浅はかさ、言葉の足らなさから周りに「あれ・・」「どうして」と思わせることは日々多々あると思います。
そういう摩擦は、オーディオに置き換えてみると、きちんと聞こえているけれど、うっすらとジリジリとしたノイズになっていく・・そういうようなものの気がする。
人を思いやってばかりでは、自分の人生が生きられないような気もするし、
摩擦を起こしながらでも人を理解しようとやっていくほうが、人生が華やぐ気もする。
気難しい世の中だからこそ、エレガンスを目指したいと思う、そんな記事でした。
カップを持ち上げると、そこにお花が咲いている・・
それもエレガンスかも。
(竹田)