BLOG

私もそうですが、一人暮らしのワンルームでオーディオ楽しもうとすると、電源などが中々悩ましかったりします。
詳しくは<以前の記事>を・・。

それはそうとして、先日ワンルームでオーディオを楽しまれているお宅でこんなことがありました。
ご納品したLINN LP12が、納品後1か月経って音が悪くなってしまったとのこと。
最初はお電話やメールで、インサイドフォースキャンセラや針圧、プラグの緩みなど色々お話ししていたのですが、どれも問題なし。
聞けば、大幅なレイアウト変更されたとのことでしたので、考えられることを色々準備して、再度お伺いいたしました。

個人的な予測としては、冒頭に挙げた電源を取る位置。
きっとこれで解決するでしょう・・と思いつつ、
念には念を入れて、店頭のLP12も比較対象として持っていくことに。

まず音を聞かせていただきましたが、<弊店のお勧めする正しい接続>を施しているのでアースループなどの感じの低域がボンつくような音の悪さはありませんが、確かに女性ボーカルの声が高音部で張るような歪っぽい感じがあり、少し耳障りです。
電源とる位置だろうなーと思い、用意した長いタップで早速電源を取る場所を変えてみました。
よくなります・・が、根本的な解決にはなっていません。
あれれ、思惑とはずれたな。
それならこれか・・?

その前に、レイアウト変更前のが、下の青い枠。
変更後が赤枠です。


これで見ると、前回はTV関係とLP12は離れて置いてありました。
今回はTVが隣にあって、更にLP12とDSMの間にはNASがあったので、
NASをTVの反対側に移して、LP12とTVを離すべく、LP12とDSMを入れ替えました。
・・が、変わらず。変化はあるものの、これも根本解決にならず。

更に、置台がフラッシュ構造の棚で、太鼓になる響きがあるので、
ちょっと高さが出てしまいますが、置台の上に、Quadraspire(MDF)の棚板を一段分置いて、
その上にLP12を置いてみました。
これが不思議なことにかえって悪くなりました。

フラッシュ構造はオーディオラックや1枚板に比べるとあまり良くないとはいえ、初回納品時にはこの置台に置いていい音がしていたわけですし、フラッシュ構造の棚からMDFの板に置き換えて、悪くなるなどありえない・・ということは、他に原因があります。
両者の棚で試して、他に変わったことと言えば「高さ」です。
高くした方が問題が大きくなった・・ということは、、、と部屋をぐるりと見まわすと、同じ高さにインターフォンが。
もしかして・・・。

電源の取り位置を変えても、試しに持参したお店のLP12を繋いでも、もう1台お持ちの別のターンテーブルを繋いでも全部同じ結果。
ということは、この場所に問題があるというわけです。

それで、元々置いてあった場所にLP12とDSMを移動して鳴らしてみたところ、納品時の音が戻ってきました。
お客様の顔にもやっと晴れ間が。

おそらく、この画面付きインターフォンには映像や音声のケーブルが壁内を通っていて、更に部屋のコンセントもきているので、この壁はケーブルがたくさん通っているのでしょう。
レイアウト変更後、少しして音が悪くなってきてそれきり良くならなかったのは、TV関係(こちらにもケーブルや電源アダプタなどがたくさんある)とこの壁が呼応しあって大きな磁界?磁場?を作っていったのではないかと思われます。

微小信号を扱うターンテーブルはこの靄の中に置かれ、ノイズが乗ってしまったのではないかと思われます。

ちなみに、このことが決定的だと思われたのは、一番最後。
作業がしやすいように、このモヤモヤ壁に割とぴったりスピーカーを置いていたのを、壁から離したところ霧が晴れるように音がよくなりました。

お客様もびっくり。
いくら説明してもそういうものなのかなぁ‥と思っていらしたと思うのですが、
スピーカーを壁から離すことで音が良くなるほど、この壁に問題ありだったということ。

・・ということで、後日TV位置とLP12、DSMを入れ替えることでほぼほぼ解決されたとのお話しでした。
オーディオ・サスペンス、これ解決した時の爽快感といったら!
その場に居た全員が笑顔になりました。
(竹田)

コメントは利用できません。