
2階の奥の部屋が、GW期間中、ギャッベの販売スペースになっています。
スピーカーは、ヴィンテージ、JBL C34 Harkness縦型。
今朝、この部屋でなんだか面白い感覚になったので、書き留めます。
この景色なかなかいいなぁ。
SHINYA YAMAMOTOのキャビネットもデンマーク画家スヴェン・サービュの絵とも妙にマッチする。
クリスマスツリーを半分に切ったような取っ手、太くて寸胴な足、メルヘンチックだけれど、子供っぽくなり過ぎない・・
視点を変えてみると、取っ手が人の横顔・・鼻、口から顎にかけてに見えてきた!
スヴェンの絵から顔が抜け落ちてしまったような・・。
目に入る景色の細部が気になってくる。
飾られた花はクリスマスローズ。学名「ヘレボルス」は、ギリシア語「ヘレン(殺す)」「ボア(食べもの)」の意味からきているそうで、全体に毒のある花。
花が身を寄せている美濃焼の珈琲カップも一見美しいけれど、いびつに開けられた透かしは少しグロテスクに見えてきました。
可愛い柄のギャッベで気を取り直そう。かかった音楽は、モーツァルト K.465。
ハイドンに献呈された弦楽四重奏曲6曲、ハイドンセットの内、最後の「不協和音」と名付けられる曲。
モーツァルトの音楽は一般的に「わかりやすい」「美しい」などと言われますが、なんの、この方結構グロテスクを内に秘めていたのではないかと思いますよ。
それがあらわになった1曲。
今でこそ驚くことはないものの、この時代「不協和音」はきっと悪魔を呼び起こすようなものではなかったでしょうか?
それに、そのあと一転して明るくなるのもまた不気味。
最初のはなんだったの?
ギャッベも可愛いかと思えば、尻尾にも目があるようなライオンの柄。
これはヴィンテージのラグ。
ちなみに、ギャッベの柄は、家に飾ったり敷いたりして、家族の健康や幸せ、安全を守るために、魔除けのような柄が織り込まれたりしています。(オオカミの足跡とか。)この柄なら一発で魔物を撃退できるでしょう。
(脱線するけれど、インディアンジュエリーのモチーフなどもその役割ですね)
TRIODE MUSASHIで鳴らすJBL。
思えば、JBLで鳴らすモーツァルト・・というのもいびつなような・・・
米松の明るい響きに弦楽はとても合っていますが・・。
グロテスクの語源はイタリア語の「Grott(グロット)=洞穴」。
入口から奥は見えないですよね。
2階の奥にこんな部屋があるとは外からは見えないでしょう。
一見暖かく、可愛らしいように見えるこの部屋、細部を見ていくと事件の香りがいたします。
※フィクションです!事件起こりません。
(竹田)