Davoneの社長が初来日で、もしかしたら途中お店に寄るかも!?と、代理店から連絡があったので、真剣セッティングしておりました。(いいや、いつもしてる!)
難しいこと言わずにポンと置いただけでもとても良く鳴ってくれるので、少し左右の位置を合わせただけで文句ない音。
なので、色々な音楽をかけて、聞き入っていました。また再発した「<魔笛>熱」。最近は、他の曲や、序曲を聞くように。
今日も、序曲に耳を傾けていたら、左右の位置は合ってるけれど微妙に揃わないところがあるなあと。
あ。あれだわ。ゴッドファーザー。
Davone Studio、左チャンネルの後方の壁のゴッド・ファーザー、アル・パチーノ扮するマイケル・コルレオーネの写真。
実は、これ結構重要な役割をしています。
Legatoに入って少ししてから、もう6ー7年前でしょうか、左右の環境が異なるため、このゴッド・ファーザーの写真をスピーカーの後ろに壁掛けして、「ハネ(反射)」を設けて合わせていたのでした。
左右はだいたいこの位置で決まり。上下方向はスピーカーの高さ…つまりツイーターによって変わるので、スピーカーを変えたら位置も変える…。
自分で取り決めておきながら、すぐ忘れちゃう…。
上の写真では、Studioの正面に小さく青印したのがツイーターの位置なので、ツイーターよりもゴッド・ファーザーは少し上にいます。
これだと、右に比べて低域が伸びず、スピーカーの位置を下げたくなります。そうするとまた弊害があり…。
では、思い切って下にしてみましょう。
これだと、左ばかり聞こえます。反射が強い様子。ツイーターとも結構近いですね。
正解は、↓これでした。
他の写真と比べるとツイーターとの距離感は、遠過ぎず、近過ぎず。
1枚目の写真の位置では、高域が伸び先細りしていくところで反射があり、高域が伸び切らないため、低域も伸びない。
2枚目では、ツイーターの響きに反射が重なり、音が被ってしまうため、かえって強くなり過ぎる。
もともと、右チャンネルのスピーカーとのバランスをとるための補強のようなものなので、これも違う。
3枚目は、ツイーターの響きが伸び行くところのちょうど塩梅のよいところで、響きが補強され、上が伸びるので低域も伸びる。
こんな勝手な解釈をしてみました。実際は音が証明しております。
ベストな位置で、左右スピーカーのスピードが揃うと、音楽にハーモニーが生まれ、奥行きが出ます。つまり、音が繋がっていくのですね。
そんなことをやっていると、人と人なんかも、バランスよく互いに通じ合えばハーモニーが生まれ、いい仕事が出来る、素敵な機会や素晴らしいものが生まれるよなあ、、。などと飛躍して考えたり。
ちなみに、私は午後外出のためDavoneの社長にはお目にかかれませんでしたが、聞いてもらえたかしら。弊店の納品例がいつのまにかDavoneの公式Instagramに掲載されているので、きっと喜んでもらえていると、是非お話ししたかったのですけれど…。
追記 ところで、このセッティング、小音量、MAJIK DSMで40くらいでやっています。それでも違いは十分わかる!
(竹田)