「最初はよかったんだけど、最近慣れてきたせいか鳴りがイマイチ。アンプをよくしたらよくなりますかねぇ」
なんて声を伺ったりします。
もちろん、その可能性はありますが、システムを伺って、例えばKEFのトールボーイをSEKRIT DS-Iでとか、HarbethのスピーカーをMAJIK DS-Iで鳴らしている・・・
と聞くと、実際音を聞いてもいないのに「いやいや、もうちょっと鳴るはず」と思ってしまいます。
いや、実際LINNのアンプ一体型のシステムは、かなりイイ線までドライブしてくれるのです。
それで、つい「どんなふうにイマイチ???」と伺うと、
・つやがない
・ボーカルがちょっと高い位置に立つ
あるいは
・音場に高さが出ない
・低音は出ているんだけど音が重たい
・・・
大丈夫!!
アンプを足すまでに至りません。
前者は、スピーカーの位置が少々前に出過ぎている場合があります。
アンプの出力を足せば確かにその位置でもよいかもしれませんが、ほんのすこーし、1cmでも3cmでも下げて、壁の反射の助けを借りて鳴らしてみます。
すると、ボーカルの腰が据わり、安定感が出て、つやっぽさも出てきます。
後者は、逆にスピーカーと壁が近すぎるかもしれません。
1~3cm出すのも難しい場合は、少しスピーカーの間隔を広げるのも効果的です。
こんなようなことをお話しさせて頂いたM様やT様からは、
「ボーカルの腰がすわるようになりました!安定感も出た。」
「躍動感が出て、今までのスピーカーの位置変えた中で一番効果があった」
などのお声を頂戴しました。
もちろん機械を新調するのは簡単ですし、正直オーディオ屋さんにとっては「アリガタイ」かもしれません。
が、こうした簡単な設置の仕方やボードの選び方で嬉しくなるくらい変わります。
(Legatoのスピーカーたちもいつも壁とうまくお付き合いしています)
実際、KLIMAX TWINをDPSアップグレードされたK様は、導入後しばらくしていいかもしれないけどなんかどうも・・・と首を傾げられていたところ、スピーカーの位置を替えて頂くと「全然変わった!!すごいよくなった!DPSスゴイ!」と初めて真価を認められたり。
スピーカーの気持ちと響きの具合に少し耳を傾けて、今のシステム味わいつくして次のステップ踏んで下さい♪
(ただし、アンプとスピーカーのマッチングがイマイチな場合は、早めの対処がお勧め。)