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さ・て。

昨夜はA様宅へデモでお伺いした折りのことを書きましたが、その大前提として「バーチャルアース」についてお話しました。

 

ひとつ、昨日の復習です。

機器は、大まかに分けて3種類あります。

①電源のアース・シャーシ・マイナスの3つが繋がっているもの(全繋がり)

②マイナスとシャーシが繋がっていないもの(抵抗で浮かしているもの)

③電源のアースが浮いているもの(主に日本仕様のものや2ピンの電源プラグのもの。)

※日本製は皆そうかと思うと、違います。また、海外製でも日本仕様に変更もされているものもあり、これを正しく繋ぐためにはその都度調べるしかありません

 

A様のお宅では、プレーヤー、プリアンプ、パワーアンプの3つともが全て①に属するものでした。

つまり3つの機械がそれぞれに電源とシャーシとマイナスとが繋がってしまっているので、これをたとえば、オーディオグレードなどの3ピンタップから全て電源を取り、この3つをうっかりバランスケーブルで接続しようものならどこもかしこも繋がってしまい、ループだらけになってしまうのです。

A様はこれを普通のアンバランスのインターコネクトケーブルで接続していたため、ここまでのことには鳴っていなかったのですが、それでも3つの機器が全て1つのタップに入っていることで、ループは起こっていました。

低域の「ボワンボワン」もこのため。

 

この場合は、解答から言ってしまうと、

①まず3つの機器のアースピンを浮かし(電源でアースがつながってしまわないように)

②更には電源タップもそれぞれの機器に1つずつにし、タップは2ピン2芯で作成したオリジナルのものを採用。3つの機器の電源を完全に切り離しました。(これで、電源のアースがグルグルしてしまうことは解消されました)

③次に機器間の接続です。これが一番大事なところ。これにはNuForceのアンバランスケーブルを採用。

それは、NuForceのアンバランスケーブルは構造が変わっていて、+プラスと-マイナスとシールドの3本で出来ている、言わばバランスケーブルのようなアンバランスケーブル。更には、片側はシールドが切れているため、なんと信号とアースの方向性が付けられるのです。

(アンバランスケーブルに矢印がついているものがあります。NuForceのケーブルにも矢印はついています。が、この意味は矢印の出口側がシールドの切れている側という目印です。機器の接続によっては矢印と逆の方向に接続することも多々あります。)

 

さて、これでOK!「不思議だねぇ。なんでこんなことになるんだろう。」と言いながら、音が良くなったことにお客様も大喜び!!

音が良くなるって本当に嬉しいし楽しい!

・・・と思いきや・・・数日後A様からの電話。「はい!こんにちは!先日はどうも!!・・・ふんふん、・・・・・・。」「・・・・・・。」

「えーーーーーーーーーっなんで!?」

第3夜へ続く・・・。
(竹田)

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