月曜は、ドロドロに寝て、久々にどこへも行かず
ベターッと、ダラーッと自宅で休息しておりました。
自宅で何の気なしにチェチーリア・バルトリの「Live in Italy」をLINN DSで再生。
イタリアでのライブだからか、あたまにイタリア歌曲集から3曲。
1曲目の「Tu Ch’hai le penne, amore(翼を持つ愛の神よ)」を聴くともなしに聴いて、
「これってモンテヴェルディ(作曲家)の頃の曲だな」
とふと聞き入りました。
無知を恥ずかしげなくさらしますが、もともとなーんにも知らなくて、
店で「バロック音楽聴かせて」などリクエスト頂く中で、
学術的理解ではなく、ざっくりとヴィヴァルディやバッハはバロック・・・みたいな感覚でいるくらい。
音楽に造詣の深いお客様方が、「モンテヴェルディ」「マラン・マレ」「コレッリ」などを聴かれ、バッハより更に旧い音楽と知り、横で聴いているうちに慣れ親しむようになりました。
絵でいうと、ルネサンス初期のフラ・アンジェリコは、その後のミケランジェロやティツィアーノなどに比べると画法としては拙いのか(?)もしれませんが、純粋さやひたむきさを感じて、かえって敬虔な気持ちになります。
モンテヴェルディやマラン・マレなどを聴いていると、この感覚と似ています。
フラ・アンジェリコの「受胎告知」
話は戻って・・・
バルトリの肉厚な声を「生きてる楽器」のよう・・と聴きながら、
その曲の作曲家が「カッチーニ」という名前と知り、
私の知っている(?)モンテヴェルディの前なのか後なのか知りたくて、
ネット・サーフィン。
便利な時代、情報は簡単に手に入ります。
(どれくらいの正確さかはともかく)
1545年頃から1618年に生きた人で、モンテヴェルディより少し前の人でした。
更に見れば、
『「カメラータ」という音楽家や詩人、人文学者などのサークルに属していた』
『「カメラータ」は、モノディ様式を確立。それまでのポリフォニー音楽の慣習から革新的な発展をした』
のだとか。
結構重要なことやっているのかも。
しかし、「モノディ?」「ポリフォニー?」全然わからない。
でも、音楽を聴けば雰囲気はわかるかも!
例えば、ポリフォニー様式で、よく知られている曲で言うなら、
パッハルベルのカノン
が、それだそう。
あとは、バッハの音楽もポリフォニーなのだそうで、
「複数の異なるメロディが協和するもの」
わかったような・・・。
そして、
モノディ様式は、よく知っている曲は
ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」。
ニッカのCMでキャスリーン・バトルが歌っていたものです。
独唱と伴奏などのようなスタイルで、より言葉や発音を大切にするものだということでした。
音楽は単純に楽しめばればそれでいいと思いますが、「知ること」もパズルを埋めるようで面白い。
現代のミュージシャンもどこかでその影響を受けていたりもするでしょう。
この日のネットサーフィン、「カッチーニ」から始まり、グルグル回っているうちに、なぜだかフランスの「サン・バルテルミーの大虐殺」とかまでいってしまいました。
イザベル・アジャーニが美しく、まるで絵画のような映画「王妃マルゴ」は、この、カトリックがプロテスタントを大量虐殺した宗教事件を軸にした歴史映画ですが、この事件が自分の誕生日の日だったというのが、ちょっとショックでネットサーフィン終了。