台風の話もどこふく風。
まぶしい日差しは久しぶり…というこの日は、お客様が待ちかねたベアチェアを迎える日でした。

以前からちらほらと見る機会があったベアチェア。目にするたびに「ああ、いい椅子だな」と思われていたとのこと。

半年前に銀座のブティックに置かれていたベアチェアに座ってみて、欲しいという気持ちがのバロメーターが少し上がって、「そういえばあそこにあったな」とお電話頂いたのが2カ月と少し前。

店頭で見ていただいたベアチェアは、爪と呼んでるアーム部がチーク、足の材質がオークで、お客様はアームと足の材質がどちらもチークのものだといいなと思ってる。急がないので、もしあったら声をかけてとおはなしいただいたのでした。

情報は待っていても入らない…。善は急げと、LOUNGEのデンマーク家具の多くを協賛してもらっているKAMADAに早速連絡。

鎌田さんの「ありますよ！一脚！！」という頼もしい応え。

なぜかというと、爪と足がどちらもチークというのは、最近の入荷ではあまりお見かけせず、ウチのも足はオークなので、お客様にも時間がかかるかも…とお話ししていたのでした。

しかも張り替え前のものだったため、張地も選べるということで、六本木のKAMADAのショールームでお客様と張地のお打ち合わせをし、晴れて今回のご納品となったのでした。

納品は、ベアチェアを運び慣れている鎌田さんと。

なかなか大きい椅子なので、入り口などは傾けたり斜めにしたりしながら、このようにお納めさせていただきました。

いつか買おうと思っていたけど、「よし買おう！」と思ったのは、今回が初めて、とお客様。こういうのを縁と呼ぶのでしょう。

ご自身のものになったベアチェアに座ってみられて、「いやぁ、嬉しいなぁ。嬉しい」の満面の笑み。それを見て奥様がからかうように「偉そうね」。

座ってごらんよ、すごくいいよ。とご主人に促されて、座ってみた奥様も、自分で「偉そうね」と言いながら、ベアの耳に頭を預けて一層にこやかに。

またとても嬉しいご納品の一ページとなったのでした。

…ちなみに、お客様のオーディオシステムは、別宅でお使いのLINN Akudorik EXAKTでした。

（竹田）