昨年、ご納品させて頂いたフィンユールの「チーフティン・チェア」です。
チーフティン・チェアはフィンユールが1949年に自身が寛げるためにデザインされた、今ではデンマーク家具デザインの中でも象徴的な存在ともいえます。
当時デンマークのギルド展でフレディリック国王が腰掛けたとして有名な椅子でもありますが、アメリカの財界人と交流もあったフィンユールは敢えてチィーフティン(曹長)の椅子と名ずけました。
ご納品させて頂いたチーフティンチェアですが木部はウォールナット仕上げで張地はVegetal Natureというレザーです。
レザーは名前の通り素の状態のレザーで時間の経過とともに色が濃くなり光沢などの表情が現われるレザーです。
デンマークより入荷してくる際は、ナチュラルレザーなゆえ、コーティングもなく、まさしく素の状態でした。
お客様宅にご納品させていただいた際にレザーのシミや汚れ防止でクリームでフィニッシュさせて頂きました。
そこで登場したのが、このLeather MASTERのレザープロテクションクリームです。
イタリアのユニタス社のクリームですが、とてもサラサラした乳液状のクリームで吸収が早すぎず均等に塗布することが出来ます。
またレザーの奥まで吸収して浸透がとても良いのです。
塗りムラとつけ過ぎの心配が少なく曲線部なども塗りやすく綺麗に塗布できるクリームです。
クリームの効果あってか、ご納品から半年ほどたった先日にお伺いした際は、程よく色が濃くなってきていてレザーの深みも出て質感も良くなっており、更に美しい椅子になっていました。
三浦