今春のレディースファッションのトレンドとして、よく耳にするのは「レトロモダン」という表現。
レトロはフランス語で「昔懐かしい様子」、モダンは英語で「現代的な様子」という意味があります。じゃあ相反する二つの言葉が組み合わさったらどういうことになるのか・・・・
レトロモダンファッションとは、1950~1970年代くらいの、少し懐かしい過去の流行スタイルを今風に取り入れたものなのだそうです。
中でも、つま先が丸い可愛い感じの靴や、柄もので、袖がふわっと広がっているようなワンピースが今年は大ブレイクをしているらしいですよ。(ファッションの業界の方には怒られそうな適当な説明ですが・・・)
先日、たまたま見ていたTVで、トレンドのレトロモダンなファッションに身を包んだ女性の、ファッションチェックインタビューをやっていました。お年は私と同じくらいでしょうか?
女性は質問に対して、「少し懐かしい感じがすごく可愛いと思います。」と答えていました。私も確かに、そうだね、可愛いね。と思ったのですが、そこで不思議なことは、私は実際このようなファッションが流行した50~70年代というものは生まれていなかったので見たこともないのに、どこか“懐かしい”という感覚がわかってしまうところです。
もう一つ、私の中でこれに似ているものが“アナログ”です。
たまたまCDが発売された年に生まれた私は、実はレコードを聴く、という習慣が今まで本当にありませんでした。
ですが、今こうしてお店でアナログレコードを聴いていると、針を合わせたり、レコードの裏表をひっくり返したり、選曲にリモコンが使えなかったりという手間のかかる面倒な感じだったり、特有のプチッ、というノイズの音からは、その時代を体験したことも聴いたこともないくせに、なんとも表現出来ないような懐かしく、どこか落ち着くようなあたたかい印象を感じることが出来るのです。
気になる新製品?を搭載したLINN LP12は34年間の変わらぬ魅力と、新しいLINN独自の技術の融合し、きっとレトロモダンな音がすることでしょう・・・
(田中)