当店で扱っているヴィンテージオーディオのうち 一部のアイテムは、自分たちの手で組み上げて調整を施さないと完成しないものがあります。
例えば Westrex がその一つ。
主に劇場などで活躍したスピーカーユニットは、イギリスのウェスタン「ロンドンウェスタン」と呼ばれる名品の数々を生み出したのですが、家庭用のスピーカーBOXはほぼないため、何かのエンクロージュアにマウントして初めてスピーカーとして使用できる状態になります。
ユニットそのものが希少品で、ペアで揃えるのは簡単なことではありません。
少し前までは JBL Olympus のシングルウーファー版(これも実は珍しい)の箱に Westrex2080A、2090A、2094ホーンをマウントして鳴らしていました(これがとてつもなく生々しい!!)
今回はお客様からのリクエスト、JBL の名機 Hartsfield(ハーツフィールド)に、Westrex をマウントできないか!?という想像しただけで凄そうな内容を検証するために、検証、というより実験を行なっているのです。
お客まずは店頭にある ハーツフィールドを使用してマウントができるか試してみることに。
375 ドライバーを慎重に取り外し、JBLのホーンを Westrexのドライバーに取り付けることから始めます。
3つ穴と4つ穴の違いがあり、特注した 変換スロートを装着。
ウーファーも Westrex に換装を試みましたが、こちらはサイズの違いから不可能と判明。
試行錯誤の検証は続きます。
ひとまずは Westrex ドライバーに変換スロートを介して JBLホーンを装着して本体にマウント。
JBLネットワークで 150-4c ウーファーと組み合わせます。
果たしてどんな音がするのか⁉️
この続きはまた近々・・
(金野)