休みの日の朝。予定通りの朝寝坊。
久々に空白の1日だったので、起きて早々アンプの電源を入れて、自分に今日の気分を聞いてみる。
モーツァルト!
でも、今日はピアノかな〜と、ライブラリを眺めて、せっかくの休日の朝(もとい昼)で、ややボリューム大きめにかけられるので、ピアノコンチェルトダナと、これを↓プレイリストにのせました。
朝から暗いですか?モーツァルト ピアノ協奏曲第20番。リヒテルのピアノ、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏、指揮者はヴィスロツキ。20番は好きと言いつつ、誰のどの演奏がお気に入りというまで、色々聞き込んで居ないです。が、リヒテルは安心…という感じ。
気分良く3楽章が終わり、曲が変わりました。あれ、これはなんだっけ、モーツァルトじゃない。あ、ベートーヴェン。今日はモーツァルトの気分なので…と曲を変えようとしたのですが、そういえば、リヒテルのベートーベンのピアノ協奏曲3番て、どういう感じだったかなぁと、そのまま聴いてみる。
聞き入る…。特に2楽章。胸の奥底に溜まった澱(おり)みたいなものを、リヒテルのピアノの一音一音がすくいあげて、浄化するような。ピアノの音色が私の中からそうしたものを引き上げるたびに、郷愁とか憂いとか色々な感情を思い出させて、すっかり引き込まれてしまったのでした。
モーツァルトとベートーヴェンは、クラシック音楽という同じジャンルの音楽かもしれないけれど、こうも違うものかと、当たり前のことを思った休みの午後でした。
いつも同じものばかり聴いてしまうので、もう少し自分のライブラリをきちんと聴いて行こうとも思ったのでした。宝の持ち腐れダ!
(竹田)