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先日、お客様のお引越しに合わせて、システムの移設とLINN KIVORマルチルームシステムの納品に行ってまいりました。
そのシステムとはLINNのフラッグシップスピーカー「KOMRI」。それをドライブするパワーアンプ、これもまたLINN KLIMAX SOLOにプリアンプはKLIMAX KONTROL。
そして、CDプレーヤーは名器中の名器、LINN CD12というシステム。
しかも、KLIMAX KONTROLのモノラル使用、KLIMAX SOLOは合計8台のフルアクティブといった聞くに聴けない早々たるメンバーのシステムです。
設置したその各コンポーネント、スピーカーの佇まいといったら・・・それは、素晴らしいものでした。


話は変わりまして、そこで私が目にしたものは。
何とも言えない佇まいをした置時計。
「JAEGER-LECULTRE」のATMOS(アトモス)という名のものでした。
JAEGER-LECULTREといえばレベルソとマスターという二つのシリーズの時計が有名ですが初めて目にするATMOSの佇まいに興味心身になってしまいました。
このATMOSは1928年に製作され現在に至っているそうですが、その動力(つまり時計を動かすこと)は空気なのです。
ATMOSは空気の温度差によって動き続けるそうなのです。
後ろにある丸型のタンクカプセルにガスが注入されており、そのカプセルが温度差を感知して上下に膨張、縮小を繰り返し、この動きがゼンマイを巻き上げる仕組みになっているそうです。摂氏15℃から30℃の間に1℃でも温度が変化すると二日間は動くそうです。
信じられない事ですが、たった、たった1℃の温度変化という、ほんのわずかなエネルギーで、そのATMOSの動きは永遠に繰り返され、永久時計と呼ばれるのです。
その正確に永久に時刻を刻むには、水平設置が必要だそうです。
少しでもズレてしまうと正確な時刻を刻む事が出来ないそうです。
ほんのわずかなエネルギーで動き、正確な時刻を永久に刻むからこそ、水平設置という正確な条件が必要とされるのでしょう。

スピーカーの設置もそうですね、やはり水平に設置することにより、そのスピーカー能力を思う存分発揮するのではないでしょうか。
勿論、LP12のようなアナログプレーヤも同じです。
水平に設置されることにより、そのスピーカーの佇まいも凛として、いかにも「良い音楽を聴かすぞ」みたいな雰囲気になると、良いリズムを刻み、ハーモニーを奏で、正確に音楽を再生するのでしょう。

オーディオと時計。
近いものを感じる今日この頃です。

(三浦)

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