BLOG

下北沢のレコファンで四半期に1度、中古レコードを大量購入します。(2,30枚が大量とよべるのかはわからないのですが、私にとっては・・・)

最近は、ほとんど2丁目にあるLegatoのディスプレイのことばかりを考えて、中の演奏がどうであろうと「ジャケが良ければ買い」。

だから、買ってきたレコードをすぐに全部聴くということもほとんどなく、そのうち・・・と、部屋の隅にレコファンの袋に入れられたまま時間がたつ事がほとんどです。

月1なのか、2週に1回なのか、そこはきまぐれですがLegatoのディスプレイのレコードを換えて、その時に聴く・・・というようなぐらい。

しかも今回は怠惰な事に、なんとなく時間に追われてディスプレイしているにもかかわらず中身を聴いていませんでした。

 

その題名は「TEA FOR TWO」。

クラシックのヴァイオリニストであるメニューインと、グラペッリという人の2人による演奏。(ジャケットの左側がメニューイン)

メニューインがTEA FOR TWO?クラシック奏者がJAZZをやったり、またその逆も多くありますが、これは知らなかった~。おじいちゃん2人のお茶会的な写真も気に入って、「ジャケット」「メニューイン(という私にとってのネームブランド)」「TEA FOR TWO」「値段が安い」という4つ揃えのキーワードにより即購入したわけです。

そして、今回購入のジャケ買いの中で一番気に入った盤を、今年のはじめに飾ったのでした。

今日、なんとなく「そうだ聴いてなかった・・・」と思い立って、LegatoのMAJIK LP12に盤をのせ・・・すぐにこのジャケ買いが「大成功」だったことを知りました。

たまたまLegatoに顔を出されていたLINN JAPANの古川さん(アナログ誌に頻繁に登場されている)に、「この盤って???」と一言聞けば、10の情報が返ってくる・・・。(こっそり「歩く辞典」と呼ばせて頂いています)

そして、多くの情報から超要約すると、グラペッリがスイングジャズの大家であること、ヴァイオリニストであることなどが分かりました。(要約しすぎ。私がDSのように正確に聞いた事をお伝えできればいいんですけど)

 

更に、ここに出てきますよ、とオーディオ評論家であられる山口孝先生が執筆された「音の匙」の「パリ」という項を渡され、読めば、まるで自分がパリの乾いた空気の中にいるような感覚に陥り、なんとなく、世の中の色々な事がつながっているような感覚を覚えました。

(私にとってヨーロッパの公園は全て、ミラノのセンピオーネ公園になってしまうのですが・・)

 

というのは、昨夜観た「17歳の肖像」という映画の主人公ジェニーが、少女が大人に変わりゆく一連の経験の中で、「自分が動かなければ世界は何も変わらない」というようなことを彼女のことを諭そうとする大人に向かって言うシーンが出てくるのですが、山口先生の本を読んでいて、自分が動けば世界はどのようにでもなるように感じたのでした。(読みなおそう・・・)

 

さて、始めにもどると、このレコードのジャケット1枚が、ここまで色々なモノを引き連れてきたのですが、、、いつも思うのです。

「出会いは必然か偶然か」

 

発端は偶然かも知れない。でも、つい1秒前までの経験や体験で考えや思いが変化していくことを考えると、全ての出会いは必然である。

・・・そう思うのでした。

 

追記 また頭のなかがあっちゃこっちゃいってますけれど・・・

追記2 ここで紹介した音楽はCDでも発売されているようです。

ジャケット写真が異なりますが、「ICON」というタイトルでBOXになってコール・ポーターやガーシュインなど数多くのスタンダードが収録されている様。

「ICON」 メニューイン&グラペッリ

EMIから発売 4枚組で各CDに20タイトル以上収録!?
(竹田)

コメントは利用できません。