「家具も建築の一つ」として考えプロポーションを重視したデンマークのデザイナー、オーレ・ヴァンシャーのエジプシャンスツールが入荷しました!
オーレ・ヴァンシャーは王立芸術アカデミーにて、サファリチェアやファーボチェアなどのデザインで知られ「デンマークモダンデザインの父」と称されるコーア・クリントに師事し、彼の事務所で仕事をしその後独立しました。また王立芸術アカデミーでも主任教授に就任しデザイナーの教育にも力を注いだことから、コーア・クリントの後継者とも言われています。
このエジプシャンスツールのルーツは、エジプトのツタンカーメン王のテーベ墳墓から大量に発掘された副葬品に含まれたスツールにあります。現代の椅子のもとになったともいわれ、オーレ・ヴャンシャーがドイツのベルリン国立博物館にて収蔵されているものを実測し参考にしました。 このようなスツールは当時の高位な役人達が使用したと言われています。
レガートのブログでもご紹介しておりますコロニアルチェアにのデザインでもあるようにオーレ・ヴャンシャーの木部のデザインは軽快な曲線がとても綺麗です。
このスツールにもオーレ・ヴャンシャーのデザインする木部の曲線の美しさはあり、幅55cm奥行30cmの決して広いとは言えない座面に張られたレザーはとても安定した掛け心地です。
このスツールは木材と金属とレザーで構成されています。
座面と脚の固定方法は座面のスリットにレザーを通します。
座面の裏面よりレザーの端にある穴に金属のポールを通します。
スツールが折り畳むことができ脚の位置が左右異なるので、長さの異なる金属のポールにて固定。
構造はとてもシンプルですが デンマークの新聞ポリティーケン紙にて1958年に彼の家具について「オーレ・ヴァンシャーの椅子を購入すると、それから何百年も毎日、毎日その椅子に座ることにななります。なぜなら彼の椅子はそれだけのすごい耐久性を備えています。」と掲載するほどです。
何千年も昔のデザインにインスピレーションを得て、1957年に新たにデザインされ現代でも愛用される。
家具の歴史の面白さに改めて気づくことの出来るスツールと実感しました。
マホガニー ブラックレザー仕様 ¥145,000(税別)