定休日は遠方へ納品。
朝早い飛行機で眠い目こすりながら家を出たらうっかり本を忘れてきてしまいました。
読まなかったとしても、持っていないと不安な本。
今や、スマホなどで時間つぶしはいくらでもできるのだけれど、飛行機や新幹線で遠路をいくときは、せめて1冊。
飛行場について真っ先に本屋に向かいますが、早朝で1軒しかやっていない。
少ない選択肢の中で、小説は読まない、新書でも興味のある分野は限られる・・というと、更に限られてしまいますが、そんな中でもあるんだなぁ。
吉田秀和「ホロヴィッツと巨匠たち」
夏井いつき「子規365日」
吉田秀和の方は、おそらく膨大な評論や随筆の中から、ピアニストについて新たにまとめたもののよう。
書かれているのは40年前のことだから、2019年の現在から見たときに、今でも新しいと思えること、今当たり前に思っていることが当時新鮮に書かれていたこと、そんなことが現在の編集者によってまとめられたのではないかしら。
夏井いつきはプレバトでお馴染みの俳句の先生。
正岡子規の俳句を、365日季語で割り当てたもの。それに「解説」というほど堅苦しいものでない短い文章が添えられて、ああ、俳句ってこんな風に気楽に楽し目ばいいんだな、と思った本。
私のようなものでも、毎日このブログを書いていると、なんと余計な言葉の多いことかと、嫌になることがしばしばあります。
俳句の5・7・5の17文字で描く世界には憧れしかなくて、もっと端的に短くわかりやすい言葉で言えたらどんなにいいかと思うのに、今日のまたこの冗長であること。
(竹田)