「オーディオは本当に進歩したのか」をテーマにしたイベントも明後日で3回目の最終回。
この7末から始まったイベントのおかげで、ずいぶん頭の中で遊ばせてもらって、明後日ひとまず終わるかと思うと、なんだか寂しい気分です。
今日など、「夏の終わり」の余韻を楽しむことがないまま、秋に突入したかのような気候で、余計に「もう終わりか〜」という感じです。(きっと、また違った形でやりますけれども)
最終回はデジタルが話題に上るかと思います。
デジタル…まだまだヒトが使いこなせていない技術ではないかと思います。デジタルを突き詰めて行けば、どこまでもアナログに近づくのではと思いつつ、圧倒的に超えられない壁があるのかなと思って見たり。
でも、例えば今私の目の前にあるLINN LP12を例に挙げると、45年作り続けられているものであるものの、デジタルストリームのネットワークプレーヤーDSが発売されて以降のLP12の変化というものは目覚しいものがありました。
(サブシャーシKEEL、新型モーターRADIKAL、その他)
デジタルの経験を通して、アナログを見直すことが出来たということで、要は人の手によるものだから、経験、体験が新しい何かを生み出すことだと思います。
ただし、インターネットであまりに手軽に多くの情報を得られるので、経験を勘違いしていたり、ツギハギの経験だったり、なんとなく深く一つことに取り組む時間や持続力がなくなっている感じはするのです。
池に鴨が居て、円状に綺麗な波紋が出来て居たのです。
そのうち、別の一羽がどこかから来てお構いなしに動く、また一羽きて動く。円状の波紋はなくなって、次々に水面の柄が変わっていきました。
良くも悪くも、今そんな時代なのでは、と。
でも、「絶対に昔の方がイイ」とも思わないのです。
それぞれの良さ見つけた方が面白いと思うのです。
明後日のイベントが楽しみです!