ニーナ・シモンの曲は好きで良く聴いていました。
アメリカで人種差別の風が吹き荒れる時代に クラシックピアノの才能がありながら、生活のためにピアノの弾き語りを始めた・・ということは知っていたのですが
こんなにも才能に溢れたアーティストが、こんなにも波乱に満ちた人生を送っていたとは知りませんでした。
人気が出始めて 初めてのカーネギーホールでコンサート。
有色人種がカーネギーホールでコンサートを行うことはほとんどタブーと言われていた時代に敢行された偉業の後も「本当は Bach が弾きたかった・・」と語るニーナは、演奏と人生の意味を 人権運動へと向けていく・・・
当時のライブ映像、本人や友人、ミュージシャン仲間のインタビューが時代背景とともに一気に流れていくドキュメンタリー映画です。
ニーナの曲や歌がどういった感情から生まれて来たのか知ることで、今まで聴いていた曲の聴こえ方がまるで変わってしまいました。
全部聴き直してみることにします。
(金野)