「なんかいいCDないかな」思い立ったが吉日、とはよく言ったもので・・・。
CDを選ぶ時、ネットという便利なものがあるにもかかわらず、アナログにも店に行かないとワカラナイ性質。
で、早速今日は山野楽器へ。
先日発売のスイングジャーナル誌で紹介されたウェイン・ショーターも聴いてみたいし、まずはJAZZフロアへ。
どうも1枚、2枚では気が収まらず、「景気に貢献」とかワケのわからないこじつけで、CDとにらめっこしながら、「なんかなかったっけ」と記憶を探る。
どうも記憶と目の前の棚に並んだCDたちとが一致せず、だめだ、こういう日は・・・。帰ろう、ととりあえず最後にピアノコーナーを見ると、小さく紹介されている1枚に何となく反応。
「ピーター・ビーツ トリオ」
ピアノ:Peter Beets
ベース:Marius Beets
ドラム:Jeff Hamilton
書いてある紹介には「ビバップ」と。そのあとに「めちゃくちゃいいです」と一言。
収録されている曲のタイトルにも「BEBOP」とある・・・。
そもそもビバップって?
その言葉から連想するアーティストは、チャーリー・パーカーとかガレスビーとか・・・。
あまり聴いていない分野のJAZZ。「これぞJAZZ」という印象。
数枚CDを出しているにもかかわらずアーティストについて何も言及されていない紹介文や、聞いたこともかすったこともないメンバー、タイトル、レーベル。
なのになぜか気になり、一度棚に戻したCDをもう一度手に取り、店のCDプレーヤーで早速かけてみる。
かけた瞬間から録音の良さに嬉しい。
音もさることながら演奏がいい!
「ビバップ」ってわからないけど、これ「つまらなくない!」
私のアバウトなアンテナは「つまる」「つまらない」がまず問題で、どんなに高尚な音楽でも引き込まれる演奏は楽しく、そうでないものは聴かなくなってしまうのです。
でも、このCDは何か光るものがある。
調べたところ(このブログのために・・・)、オランダ人のピアニストなのだとか。
オランダ?更にわからない。
ネット上で詳しく書かれている頁はすぐには見つからず、ライナーノートで71年生まれであることや、83年(12歳?)の頃からプレイしている?
ことがわかりました。
ちなみに私が買ったCDは96年の録音で、同タイトル「First Date」アルバムの前日に録音したライブの発掘盤。来日を記念してCD化されたのだとか。(これはネット情報)
何が何だか謎だらけです。
オランダのレーベルなのに来日を記念してということは、日本にファンが多いのか?
12歳からプレーしているなら結構知られていてもいいのでは?私が知らないだけ?
わからないことだらけです。
ジャケ買いして、気にいって、調べたらあの人の系譜だったんだ!というのはよくありますが、ここまで何もひっかからないのは頭を捻りながらも興味津々です。
ビバップも「WIKI」で調べてちょっと「ナルホド」。
「最初に決まったテーマ部分を演奏した後、コード進行に沿った形でありながらも、自由な即興演奏(アドリブ)を順番に行う形式が主となる。基本的には、コード構成音や音階に忠実にアドリブ演奏しながらも、テーマのメロディーの原型をとどめないくらいデフォルメされた演奏となっていった」(「WIKIPEDIA」ビバップより)
とのこと。
ちなみに「50年代終わりには誰がやっても同じようなアドリブになってしまうため行き詰まった」とか。
つまり、これで「聴かせる」人ってかなりセンスのいい人なんじゃないか?という結論に至ったところで、長くなりましたので続きはまた!
ご興味があったら店頭でお聴きになられてみてください!
しかしながら思い立った吉日に、山野楽器の紹介のたった一言「めちゃくちゃいいです」に導かれた音楽の出会い。
なんだか秋晴れのような話でしょう!!
(竹田)