
久しぶりの霞町音楽堂でした。
以前サウンドクリエイトでもご講演いただいた、トラヴェルソのレジェンド、有田正広さんとご一緒させていただきました。弊店で鼎談いただいた際は演奏はなかったので、今日とても近くで演奏を聴かせていただいたら、トラヴェルソって写真で見るよりずっと大きくて、意外と重たいので驚きました。
ちなみに「トラヴェルソ」はイタリア語で「横の」という意味。当時、フルートといえばほとんどをリコーダー、縦笛を挿したので、それに向けて「フラウト・トラヴェルソ」(横笛)と言われたのだそうです。
バロック音楽は長いこと馴染みにくいように思っていましたが、有田さんのトラヴェルソから流れる音楽は、17,18世紀当時の人の心に触れるような感覚で、何かに悩んだり喜んだりする感性は想像がつかないほどには違わないのではないかなと思ったりします。
世の中が、情報社会で時々グロテスクとも言えるような人間の一面が見え隠れする時、ただ何かに美しいと感動したりする、そんな心に立ち返るような気がしました。といっても当時も色々あったでしょうけれど、、。
オーディオのほうはBrodmann VC2をMAJIK DSM5で鳴らして、今日は会場いっぱいだったのでNuPrime AMG SEもつなぎ、贅沢してSELEKT LP12をお持ちしたら、会の後ご参加の皆さんから質問が絶えなかったです。
ジネット・ヌヴーのブラームスのヴァイオリン協奏曲、1948年5月3日のコンサートの盤はモノラルでしたが、泣きたくなるような演奏でした。
演奏家にとっては凄すぎて聴くのが辛いとお話しされていました。
今週は盛りだくさんの長い1週間でした。・・・まだ明日あるんだった。明日からもう6月!?今年も折り返しですか、、。
(竹田)