街というのは、人の移動や動線に店が並んで、賑わって街となって、そのうち老舗が街を作りそこへ新しい店がまた入って活気ができての繰り返しなのではないでしょうか。
古い街はきっとどこでもそうだと思いますが、例にもれず銀座もそうで、銀座の老舗というのは江戸の香りをまだまだ纏っていると思います。
そんな老舗の1つ、創業150年を超える「ギンザのサヱグサ」は、当然、私が子供のころから在ります。
晴れの日に着せてもらうワンピースやセーターを「後生だから汚すな」という母の懇願の成果、、、というよりは「今日はきちんとする日」と子供ながらに認識していたのだと思います。
そんな子供服の「ギンザのサヱグサ」は、少し前に転換期を迎えられ、子供服という「モノ」の提供から、
子供さんにナマの体験やホンモノ体験などなど実体験の機会を用意する「コト」の提供へと移行されました。
本日、六本木のLINNラウンジをお借りしての催しはその一連。
読売日本交響楽団のソロ奏者で様々な場でも活躍されるチェリストの遠藤真理さんの演奏を聴き、
そして、J-WAVE「モーニングクラシック」のナビゲーターでクラシックソムリエの田中泰さんの「クラシック音楽って」というお話しを聞く。お子さん参加型で、お母さん、お父さんもご一緒に来られるイベントでした。
子供たちは2mと離れていない場所でのチェロの生の響きを感じ、そして「クラシック音楽を知る・感じる・考える」というお話しのもと、オーディオ(LINN KLIMAX EXAKT350!とSeries 3)を通してブリテンの青少年のための管弦楽入門や、ベートーヴェン5番の演奏の違いを聴いたりしました。
興味深かったのは、あるお子さんはフルトヴェングラーの運命では耳をふさぎ、クルレンティスの運命にはリズムを刻むという。
どちらが好きかを尋ねると好みも随分分かれるのでした。
遠藤さんの演奏は、アイスブレイク演奏のマーク・サマー:ジュリー・オーから始まって、アイルランド民謡やカサドのチェロ組曲から1曲、おなじみのバッハ無伴奏、そしてとても面白かった黛敏郎の「文楽」。こんな曲があるんですね。
チェロの音域や奏法などを幅広く間近で体験できて、大人も十分に楽しめる会でした。
これはまた次回もありそう!?
「ギンサのサヱグサ」では、SAEGUSA&Experienceとして、様々な特別な機会を設けられています。
お子さんがいらっしゃるお宅は是非こちらもチェックチェック!
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(竹田)