今週はすっかり絨毯商でした。うちのスタッフも皆最後の頃には絨毯の扱いに手慣れておりました。
ギャッベとの出会いは2年くらい前。
ギャッベというと、なんとなくほっこりした雰囲気で可愛いけどうちの中に入れたらちょっと可愛い過ぎるかなと思ってたら、いっろんな柄やいろんな色があって、それがカシュガイの女性たちが丹念に織って、そのものづくりの真摯さをしっかり受け継いで行くために、その素晴らしさがわかりやすくするために、品質管理しているFarhadianという会社がある。
とはいえ、結局会社がどうこうというより人から人へのものだから、Farhadianのギャッベに惚れ込んだ日本の代理店の楢崎さんがいて、ギャッベの素晴らしさの語りを聞いて、うちのスタッフが一人、また一人とファンになり、いらしたお客様がファンになって、、、という感じなのです。
しばらく前に、大阪の下駄屋さんで、JAZZ好きが高じてレーベルを立ち上げたという澤野工房の澤野さんが言っていたのは、いっときたくさん広めたいと思った時もある。でも多くの人より一人のファンを増やすことに目を向けたと言っていたことがあります。
ネットの情報社会で、モノも人との付き合いもうっかりすると素っ気なくなりがちな世の中で、実はこの人からとか、あの人へと言うのがすごく大切で嬉しいことになります。
ギャッベでもオーディオでも椅子でも、みて入ればいくらでも欲しいものは出て来ます。
目が肥えれば肥えただけ、モノとの出会いも一期一会。でも、全部持つわけにはいかない。
そしたら、好きな人が待っててくれたらそれで良いと思います。いつでも会いに行けるから。
あそこにはあれがあって…あの人がそれで幸せな気分でいる…
その精神ってもしかしたら、昔から変わらないかもしれない。
白洲正子さんのエッセイなんか読んでるとそんな気がして、その文化受け継いでるようなイイ気になったりする、ワタクシでございます。
今後もお見逃しなく!