こちらの本気を出させるモノってあります。
スピーカーでもアンプでも。
「お、これってもしかしてこんな能力あるんじゃないの?」
最近のワタシの本気を出させたモノは2つあって、これはまた改めて書きますが、スピーカーのJensen TP100と、
もうひとつは、フランスのヴィンテージユニットSUPRAVOX T215 SRTF(フルレンジ 10インチユニット)。

見た目にも造りのいいユニットで、フレームの形だとか、マグネットカバーに貼られたブランドロゴも、ワインのエチケットじゃないですが、なんだかいいじゃないですか。名は体を表すように、やはり見た目に良い物は良い音が出ます。
店頭では、TannoyのChatsworthのキャビネットに入れて鳴らしていて、中々小粋な音を出すのです。それで、フランスもの・・サンソン・フランソワのピアノだとか、ジュリエット・グレコだとかが鳴るといいなぁと思い、鳴らしていたのですが、ちょっと音がこもる?あとイガイガ、ザラザラした音がする。
それでChatsworthの中に元々付いていた古い吸音材(下の写真)がどうもザラザラ/イガイガした音の原因らしいことがわかり、いつも調整で使っているホワイトキューオン(上の写真)に変えたところ、かなり良くなりました。

元々の吸音材
が、どうももっと吸音材を入れたほうがいいんじゃないかと思い始め、元の場所にはなかったフロントバッフルにも吸音材を足してみました。
量や場所を色々試し、結局は薄めにフロントバッフルのスピーカージョインを囲む感じで全面つけるのが一番良かった。
吸音材の調整をしているときは一番楽しい。
こっちじゃないか?ここも響いているんじゃないか?もう少し増やしたら?いや減らそう。
それでピタッと来た時は・・・
おおおお!
いいねっ!!!
となります。
このユニットの持っている音色、何とも洒落た音色が、これまでよりずっと見えやすくなって、あと一歩。
他のスタッフにも聴いてもらったところ、Chatsworthのキャビネットは奥行きが浅くて容積的にもう少し欲しい感じなので、背面のバスレフ穴をもう少し広く開けたほうが良いのでは?という意見をもらい、写真のように塞いでいた穴を少し広めに開けたところ、音が前に来ました。

素性の良いユニットは、調整のし甲斐もあります。
うまく発揮させることができると、音楽のまた違った魅力を見せてくれる。

グレコもシナトラも、最近お気に入りのラヴィニア・メイヤーのハープも、アート・ブレイキー&JAZZ MessengersのAre you realも、サンソン・フランソワのショパンのコンチェルトもイイ感じ。
(竹田)










