BLOG

本日、オーディオ哲学宗教談義最終回でした。
今回の大テーマは「存在するとはメンテナンスである」。
これ実はものすごく、現代社会における大きなテーマです。

物事が存在するには、そのものに対して手をかけなければ成り立たない。
オーディオならば、鳴らし続けなければ無用の長物と化してしまう。

それはモノに対しての評価です。

しかし、実はモノのメンテナンス、アップグレードにとどまらず、自分自身のメンテナンスも必要なのです。
イコール「感性のメンテナンス」。

人間というのは不思議なもので、ずっと同じ感情で居られる生き物ではないと思います。
なぜなら、日々を生きている。
ひっくり返ったって、時間は前に進む。
その日々は、自分一人では成り立たない。
どんなに内に引きこもったとしても、現代社会では「世の中」というものがついて回ります。
絶対に一人では生きられないのです。
そこに社会が存在する。

そうすると、その摩擦に対して、どう自分が対応するか、どう感じるか、日々変わってくると思います。
世の中は、結局人々で形成されているから。自分も含めて。
そうすると、昨日と同じ感情は持てないんじゃないかと思います。
昨日の私と今日の私の感情はどんなにしたって異なる。
天気も違えば、体調も違う。
後退にしろ前進にしろ。
その中で、オーディオをやるということは、自分の感性を常にメンテナンスしていることになると思うのです。
昨日感動した。今日心が動かない。次の日はそれを超えて何かを感じた・・・。
後退も含めて前に向かっている。

オーディオで音楽を楽しむということ、目に見えないものを自分の耳や肌で感じるというのは、一つの絶対的価値観を育てることと思う。
いろんな意見があっていいんです。
このスピーカーがいい。
このアンプがいい。
この音楽がいい。
自由に思うことを言えばいい。
今は自由になんでも言える時代だから。
ただし、言葉に責任を持つことが必要だ。
前言撤回したなら、それをわかりやすく説明すればいい。
それは、その人の感性のメンテナンスによるものと思います。
そして、人間関係におけるメンテナンスにもつながる。

世の中、もう一人では生きていけない。
そうすると人間関係のメンテナンスは超重要です。
でも他人に合わせることがメンテナンスではない。
自分の感性を育てて、自分の考えを持つこと。
さらに人の話に耳を傾けられる柔軟さを持つこと。
そういう大きさを今後必要とされるんじゃないでしょうか。

そういう境地に行けたら幸せだと思う。
いろんなものから自由になれる。

感性はお金では買えない。
Pricelessです。
ある程度必要です。勉強料として。
でも、どのように向き合うか、それはその人それぞれの財産になるでしょう。
だから人生は面白い。

その面白さや、幸せは多くの人に知ってもらいたい。
それはどうすればいいのかな。

オーディオの楽しさ、面白さ、素晴らしさをご存知の皆様にはぜひ考えていただきたいこと。
そういう問いかけをこのイベントでして頂いたのではないか?と思います。

明日からまた考えよう。
What a Wonderful World。
IMG_2217

コメントは利用できません。