ビールの入ったグラスをよせばいいのにタンスの上に置き、まんまと倒しました。
瞬間、1日の疲れが倍に膨らんでのしかかり、茫然としました。
自分の不注意に苛立ちながら、緊急避難と拭き掃除を交互にやって、冷めてしまった食事をとったあと、水にさらしたアクセサリー類を、この際・・と銀磨きや空ぶきでメンテナンスし始めました。
スイッチが入ってしまい、見えるところに合ったものを磨き終え、まだもっと磨きたくて、インディアンジュエリーがごちゃっと入った箱をあけました。
この手のアクセサリ―が好きなんですが、インディアンジュエリーって、種族が異なったり、それぞれのお守り的なものもあったりして、細かいことはわからずに好きでつけていますが、あんまりごちゃまぜに入れているのもなんだかよろしくないような気がして(迷信深い)、箱を2つにわけて整理することに・・。
A型はこういう時に、森を見ず木だけを見てやるので、普段大雑把な癖に急に細かい。
(A型じゃないか)
箱の底が見えてきたころ、箱に敷かれた布地の折り目に丸いシンプルな輪っかが見えました。
なんだっけと手に取った瞬間震えました。
1年半前に無くしたと思っていた、持っている中で一番高価なやーつ。(大したものではございません。オーディオのほうが高い)
どんなに探してもなくて、納品の時にポケットに入れてきっと落としたんだろうと思ったものの、あきらめきれずに、ないとわかっている場所も探したり、引っ越しの時もずっと探しながら、ああ、もう本当にないんだなぁと思っていた指輪。
災い転じて福となすとは、まさにこのこと。
一杯のビールから、失いものが出てくるとは。
たまにはビールもこぼしてみるものです。
ビールグラスはアラジンの魔法のランプだった!?
(竹田)