石岡瑛子と聞いてピンとこなくても、マイルス・デイビスのこのレコードジャケットならご存知の方も多いはず。私もその一人でした。
押上のほうの東京都現代美術館で今月14日までの開催。
ファッション好きな人の間で噂になっていたので、出かけて参りました。美術館は今入場制限をして、予約制になっているので、割と見やすい。
資生堂やパルコ、角川書店の広告で、時代を切り拓いて来た女性で、緻密で信念を曲げない仕事ぶりは、広告の枠を出て、人の意識を変えるほどの影響力を持って、そのうち、映画やミュージックビデオ、舞台などにも関わるように。
マイルス、TUTUのレコードジャケットも、その仕事の一つ。
一人の人間から出てくるとは思えないほど多くのアイディアと、それを明確に視覚化させ作り上げる根性に圧倒されました。
映画の衣装そのものは、生地などのクオリティがあるから、オートクチュール展で見るようなものとは違うけれど、用途が異なるし、それよりも作り上げるまでの様々なメモや主義などにため息。
グレイス・ジョーンズのハリケーンというコンサートのメモで、「デザインと予算は密接な関係にある。それについて私のロイヤーは誰と話すべき?」とあって、何というか、当然でしょうが、ただアーティスティックとかでない、凄い人だったのだな、と思いました。
2月14日まで!
東京都現代美術館 https://www.mot-art-museum.jp/
(竹田)