使いこなし

昔は1枚3000円したCDがBOXで20枚で5000円とか、100枚で1万円とか、演奏者が目を覆いたくなるような叩き売りをされています。
もちろん、買いますけど。
CDが出た1982年は、まだ自分でソフトを買う年ではなく、家にCDプレーヤーが導入されたのも世間より遅れていたか88年頃だったと思います。
最初に買ってもらったCDは、小学校時代に大流行りした「ドラゴンクエスト(ゲーム)」のサウンドトラック。ゲームはしませんでしたが、小学校の運動会やら音楽会やらで、学校側がやたらに使っていたので・・・。(意外とイイ曲あったのですけれど。「ラダトーム城」とか)
そのあとは、中学にあがって、カーペンターズとかサイモン&ガーファンクルとかブレンダ・リーのBEST盤を。(全然年代違うのですが、英語の授業で聴いたものたち。)
どれも耳にタコがつくほど聴いて、歌詞もすっかり覚えたものでした。
その後も余程でないと、CDは高くて、家族でご飯を食べに行った帰りに父をだまくらかしたり、友人と手持ちのCDをカセットに入れて交換したり、レコードで家にあるものをカセットに録音したり。
このころのCD1枚って、本当に重たい1枚でした。
今は、大人になった?し、CDを買うこともそう熟考しなくとも気軽に買えますが、自分の懐ぐあいだけでなく、時代が変わったということなのです。
冒頭のように、CD1枚が中身の音楽の重厚さに関わらず、数100円だったり、BOXでなくても1枚1000円とか、中古CDも数100円とか。
モノが増え、単価が下がり、CD1枚の価値はずいぶん下がってしまったように感じます。
でも、音楽の価値は下がっていない。
CDというモノに対しての愛情は昔ほどではないにしても、音楽に対する思いはそんなに当時と変わっていないように思います。
ときどきCDがなくなっちゃうんじゃないか、と心配のお言葉を聞くことがありますが、
何を媒体にしても、音楽はバイタリティが強いので絶対になくならない。
憂える状況など微塵もないのです!

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