皆様も今までに脳裏に焼きついている景色を見たことがあるかと思います。
私もそんな景色がいくつかあります。
幼いころ見た田舎の夏の夜空。
無数の星のなかを、次から次に休む暇なく光流れる、流れ星。
エンパイヤーステイトビルから一望したマンハッタンの夜景。
そして、LINN PRODUCTSのあるスコットランド、グラスゴーから車で約一時間半ほどの北部に点在する中の一つ「ロッホ ローモンド」。
(ロッホとはスコットランドで言う湖のこと。直訳するとローモンド湖です)
そんな脳裏に焼きついている景色も、ガラス窓越しに見たならば、想いも、感動も少なからずとも、肉眼で見るものよりは薄れてしまうことでしょう。
窓越しに望む美しい景色、しかしそのガラス窓を開け放し目の前に見える景色そのものが感動をより一層大きくすることでしょう。
最近ふっと思ったのですが、オーディオでも同じようなことがありました。
LINN AKTIV方式です。
LINNのスピーカーシステムはAKTIV(アクティブ)駆動と呼ばれる方式があります。
通常スピーカーシステムは、パワーアンプで増幅された音楽信号をスピーカー内にある「パッシブネットワーク」により各ユニットに合った帯域に振り分けます。
いくら優れたパッシブネットワークでも、そこを通ることによりパワーアンプから送られてくる音楽信号のおよそ30%が熱として消費されてしまいます。
一方、このAKTIV方式はプリアンプから送られる音楽信号を「アクティブネットワーク」(チャンネルディバイザー)により振り分けパワーアンプ側で増幅し、各ユニットを直結駆動する方式です。
スピーカーの中のネットワークを取り除くことにより音をきめ細かく、はっきりとした輪郭で再生することが可能となります。
スピーカーシステムをAKTIV駆動することにより、音楽的な豊かさ、圧倒的な音離れのよさ、一音一音の粒立ちは素晴らしく、音楽が流れた瞬間に、目の前からスピーカーの存在が消え音楽に没頭してしまいます。
窓ガラスを開け、肉眼で見る景色のように、脳裏に焼きつくような絶景と同様にネットワークというスピーカーの窓ガラスを開け、目の前の現れる「絶音」を是非、ご体験下さい。
上の写真は「ロッホ ローモンド」です。
皆様、機会がありましたら是非、この絶景も見に行ってください。
LINNの生まれた国「スコットランド」の素晴らしさ、そしてLINNの素晴らしさも堪能できると思います。
(三浦)