唐突ですが・・・
人の命というのは限りがあるものです。
たくさん本も読みたいし、音楽も聴きたい、舞台も歌舞伎もコンサートもまだまだ行きたいし、
人生でやりたいことがまだまだある!と思っても、いつかは終わることで、誰にでも平等に訪れるものです。
命がつきれば、当然人生のすべて終わってしまうのに、世の中は続いて行きます。
昨年歌舞伎界の寵児、勘三郎さんが亡くなった時に、悲嘆にくれて、歌舞伎はどうなっちゃうんだろう、と思ったのに、実は亡くなる前よりももっと「歌舞伎を観たい」と言う気持ちが増してきました。
そのこころは、あんなに世の中に愛されている人でも亡くなる時があるんだ、しかもこんなに早く。そうしたらどこかの塾の先生でないけど、興味をもったら「今でしょ!」今取りかからないと!と思った。そんなところです。
そんなことに思いをめぐらしながら・・・
でも、人生って終わっちゃうけど、本当に終わっちゃうんだろうかともチラッと思います。
今抱いている感情や気持ちは、おそらく私の体の内側(宇宙)にあるけれど、人生終わっちゃっても世の中終わらなければ、思いは体の外側の宇宙に塵のように発散される気がする。
もちろんそれが立派で大業だったらたくさん散らばるに違いありませんが、小さくとも思いが強ければ誰かの中に塵が残って行くでしょう。
それが歌舞伎は綿々と続いているし、オーディオも誰かの音や音楽に感動した人々が綿々とそれをつなげていっている。
会社でも、企業でもきっと人の思いを人がつなげていくんですよね。
はずかしげもなくこういうことを書いてしまうのは、料理のレシピにお酒少々(少々か?)とあったのでしょうねぇ。