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先週になりますが、衝動的にブルーノートに行きました。

まさに「衝動的」で、学生時代の友人3人であてもなしに「どこの店はいる」とぺちゃくちゃ表参道の骨董通りを行きつ戻りつ歩いているうち、誰かの「折角表参道ならブルーノート行っちゃう!?」という鶴の一声。
調べてみれば「なんとかロドリゲス」という見知らぬピアニスト。
でも、「クインシー・ジョーンズが彼のピアノに惚れ込んだ」という触れ込み少し気になる。
知らないアーティストに7500円はなーとぼやきながら、こんな風に思いつくことも滅多にないから行ってみよう!今年の運試しだ!と、入ってみることにしました。
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入ってみれば、がらすき。
前の方のテーブルが埋まって、あとは後ろのほうに本当にチラ・ホラといるくらい。
通常なら予約で入る席に通してもらいました。
キューバ人のピアニストなのでモヒートを頼み、(気分で飲んだだけです。今思いつきました。)人数が少なくてもザワザワ感はあるので、ライブの前の雰囲気を楽しみます。
この日は、そのピアノの「なんとかロドリゲス」と、ドラム、ベース、サックス、トランペットの5人。
サックスのお兄ちゃんは、背が高くていかにもラテンな派手なあたま。
彼のソロで、始まるともなしに始まります。
その人がピアニストとは思えないくらい、地味に5人の一番後ろについて登場して、立ったままピアノの高域を小さく連打し始めました。
最初は調整の人と思ったくらい地味。
その内、徐々に徐々にピアノが全体を引っ張って、音楽が爆発。
キューバ人のピアノで、クインシー・ジョーンズが賞賛というので、ものすごく明るいラテンを想像していましたが、ちょっと哲学的。すごくロジカルに構築されているようだけど、窮屈感はなく自由。でも、雰囲気だけというのではなく、基礎が凄くしっかりしている故に遊べるみたいな感じ。
リズムはラテンなのかもしれませんが、旋律はひとひねりあって現代的。
ニューサウンドと、どこかに書かれていましたが、そう書くのが手っ取り早いです。
ピアノの音がものすごくしっかりして芯があって、骨格を作っていて、音楽が楽な方へ流れてしまわない、めちゃくちゃ面白い演奏でした。
彼の名はアルフレッド・ロドリゲス。
しっかり頭にインプット。
見て下さい、この短くて太い腕。
ピアノは多彩な打楽器だと思った夜でした。
いや、勝ちましたねー!運試し!!
今年は音楽当たり年かも!?
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