前回は、LP12の水平についてLINNJAPANの古川さんから講義(?)を受けました。
今日は何かなとワクワクしていると、また「置き台について話しましょうか」とのこと。
(もっとメカニカルな事聞きたいのにーという思いをよそに、講義始まる・・・)
古川さん、つい最近こんな体験をされたそうです。
お客様のお宅でのこと、ものすごく頑強な見た目のラックに、重たいアンプが載せられ、その最上段に置かれるMAJIK LP12のハリが飛ぶ・・・。
見ていては、全くびくともしなさそうなラック。
その横に置かれた大型のスピーカーの足元もがっちり・・・ん、ガッチリには見えるけれどスピーカーの天板に触れてみると、本当にわずかながら揺れるようにも感じられ・・・。(つまり足元は見かけとは裏腹に、ガッチリはしていなかった)
この「本当にわずかな揺れ」は、意外にも頑強なラックにも微動振動として伝わり、MAJIK LP12の針先に余計な振動を与えて、ぴょコンぴょコンと針を飛ばしていたのでした。
そもそもは、大型スピーカーの「本当にわずかな揺れ」がよくなかったわけですが、そんなに頑強なラックでも床との関係で振動が伝わっちゃうんだ、というところに驚きです。
もともと、リジットなアナログプレーヤーが主流だった頃に、正反対の考えて生まれたLP12は、「振動」を止めるのではなく、うまく逃がすように作られたもの。
それでフワフワと地に足付かないような感じでも、びっくりするような抜けのいい音が出るわけですね。
100%味わいつくすには、置かれるための台は可能な限り、「動かないもの」である必要がありますが、それは必ずしもイコール「重たいモノ」ではない、ということが、今回の「発見」でしょうか。
「重たいモノ」はいつか誰かに動かされてしまうかもしれないけど、「振動をためこまない」という意味でのしっかりした置き台という見地から、足元を見直すのもいいかもしれませんね・・・という話。
ちなみに、店頭では振動を逃がすように考えられた作りのQUADRASPIREをお勧め中!
LP12あれこれ