こどものころに読んだ童話に「エンドウ豆の上のおひめさま」という話がありました。
お嫁さん探しをしていた王子様。ひょんなことから出会ったお姫様が本物かどうか見極めようと、何十枚も重ねた布団の一番下に1粒のエンドウ豆を置いておいた。
次の日の朝、お姫様が「なんだか硬いものあって、よく眠れなかった」というのを聞いて、高貴な生まれの、本物のお姫様だ！と確信する・・・
とかなんとか、そんなお話しでした。
生まれはお姫様でなくても、オーディオをやっている人には、布団の下の豆のように目に見えない違和感はわかってしまいます。
端子のスカスカの緩みだとか、アンプのカタカタだとか、スピーカーの傾きとか。
忙しさにかまけて店のバックヤードを整理し始めると、お客さんの何気ない一言が「これだったんだなぁ」と心に浮かんできたりします。
いつでも瞬時に「豆の上のお姫様」になれるようでなければなぁ。