今週のはじめ17日に、大変残念なニュースが入りました。
JAZZピアニストのハンク・ジョーンズ氏が亡くなったとのこと。
享年91歳だったそうです。
数年前に、ブルーノートへハンク・ジョーンズのコンサートを聴きに出かけた時既に80はとっくに超えていて、長い脚をゆっくり動かしながら歩く足取りはおぼつかなく、始まる前は「大丈夫なのかな」、とさえ思ってしまいましたが、椅子にかけていざ音楽が始まると、彼が80歳を超えていることなど忘れてしまうようなしっかりしたピアノの音でした。
やさしくて、暖かく包み込む、そんな音で、CDのライナーノートに書かれていた人柄が、すごくよく出ているような音だったことを覚えています。
誰もが知っている名盤中の名盤「Somethin’ else」にも参加し、沢山の作品を残してきた彼の全てのCDを聴いたわけではないのですが、晩年の作品でレーベル88から出ているいくつかのCDを聴くと、STORYを感じさせるような・・・、「音」でなくて「音楽」を聴かせてくれる、そんな印象があります。
91歳といえば、大往生。
それでも、「もっと聴いていたかった」「あぁ、さみしいな・・・」と思わせるのは、ハンク・ジョーンズ氏の人柄ゆえなんだろうな、と思います。
(竹田)