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今日は、「夜の犬の散歩」という重要なミッションがあり、実家に帰っています。
実家のシステムは私にとって初めてのヴィンテージスピーカーEMPIRE。
ヴィンテージスピーカーは二度と手に入らないかもしれない(とおもう)ので、次々と増えていき、しかし手放すこともできず、玉突き方式で、二軍、三軍は実家へ。
実家のシステムは、リビングで実家の両親が夜遅くまでTVを見ていたりなんだりしていて、しょっちゅうは鳴らしていないので、帰った時、特に今日のように一人の時は思う存分鳴らさないと思ってしまいます。

しかし今考えてみると、ヴィンテージに限らず現代のスピーカーも購入のチャンスって意外とその時限りだったりします。
昔、PIEGA TC10Xを持っていてTannoyを買うときに、PIEGAはまた買えると思って手放したのですが、なんとなくあの音はもう手に入らないなぁと思ってしまう。
今の鳴らし方で鳴らしたらどうだろう、とか後で考えてもPIEGAもモデルチェンジしているので、もう手に入らないなあと思います。

先日お話ししていたお客様、幾つもヴィンテージの素晴らしいものをお持ちの方なのですが、毎日鳴らさなくても持っているだけで自分のモノになる。自分は「あれを持っている」「これを持っている」と思う。それを語れる。だけど、手放した途端自分のモノでなくなるんだよと。
当たり前のことなのですが、そうだよなぁ・・と思います。
経験は残るのだけど、私のPIEGA TC10Xのようにそこまで、打ち切り・・という感じ。

いくつもスピーカーを所有していられないので仕方ないのですが、スペースもマニーも時間も余裕があったら、あれとこれと・・と思うことがよくあります。
ないから余計に思うかも。

でも持っているものはできる限り、フルメンテナンスとまで言わないまでも、いつでも稼動状態で大切にしてあげたいなぁ・・
と、並木通りのポストを丁寧に丁寧に塗るペンキ屋さんの仕事を見ながらそんなことを思いました。

前回塗った後は1週間もしないうちに落書きされて、憤りを感じましたが、今回はそんなことがありませんように。
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