7日
チョン・キョンファが15年ぶりに来日と、早々とったチケット握りしめサントリーホール。
15年前はオーディオもチョン・キョンファも知らなかったので、その「復活」がどれだけ凄いかわからないが、
この日の演奏の素晴らしさは私にでもわかる。
曲の始まりに会場が静まり返るとキョンファの弓がヴァイオリンの弦に触れる。
音楽の神様が舞い降りた瞬間を目にしたような気がした。
カーテンコールで何回も戻ってきて、アンコールを3,4曲。その度に、キョンファの指の怪我が心配になって、もうこんなすごい演奏の後にそんなに酷使しないで!と心で叫びました。
もちろんアンコールも素晴らしかったのだけど、それくらい凄い演奏だった。
某日
暑い!!!というのに・・・
中央通り、ハイブランドのショーウィンドウが厚手のタイツにツイードのジャケットでマネキンたちがポーズを決めている。
ショーウィンドウにも季節感持たせてよ、それってお洒落じゃないと思う・・・
でも、こういう季節感もごっちゃなのが現代なのかな―、これはこれで現代を表しているような気もするなー。
とブツブツ言ううち店に着く。
某日
華麗なるギャツビー!!
下調べせずに出かけたら3D。えー、なんかこれでちゃんと映画に入り込めるのかな。という心配もすぐにどこかへ。
オープニングの、黒い画面にアールデコ調の窓の様なデザインが浮かび上がり、そこからスゥっと映画にはいってしまいます。エンディングはデザインがオープニングとは逆の動きをするので、意識が映画からまたスゥっと現実に戻ります。
舞台を見ているような気分になりました。
音楽は個人的には「・・・」でしたが、上のショーウインドウの日と同じように、解釈によってはこれもありかなと。
映画自体はとても楽しめて、ロバート・レッドフォードのギャツビーより、原作のギャツビーに近いように感じる。
後日手にとった「キネマ旬報」の記事も楽しめました。
サントラも今一度聞いてみるか、と1月のレ・ミゼラブルの2枚組盤と一緒に買ってみるけど、「レミゼ」のほうばかり聞いてます。
某日
中央通りの文教堂にて銀座に関する本を色々見つける。
銀座の旧い建物の本だとか、色々。
某日
歌舞伎の観劇に備えて、CDをリッピング。
昔の役者のSP盤をCDにしたものだそう。
これ、聴いているだけでも意外といいのです。
25日
歌舞伎座杮落とし公演の助六を観劇。
海老蔵が亡き團十郎の代役で、色男の助六役。それもあってか全くもってチケットが取れず、大変に苦労して手に入れたチケット。歌舞伎座の前まで来て「今日のチケットじゃなかったらどうしよう!」と突然心配になって何度も確認。
席は2番目のど真ん中でかぶりつき!!
役者の顔触れも豪奢で、素晴らしくて、夢の様で、地下鉄の蛍光灯の下で他人の感想に夢を壊されたくなく、一杯ひっかけて帰る。DINPLEというウィスキーだったか、一口目で血管がプワーッと開いていくのが、観劇の感動をうまい具合に納めてくれる。
1人バーなんて初めてで知っているところに行ったけど、やはり落ち着かず1杯でいそいそと帰途につく。
30日
さすがにブログあげよう、とこれを書く。
書きながら今月はかなり贅沢な1ヶ月と、反省(建前)。
BGMに店のDECCA DECOLAで、メニューインとグラペッリのTea For Two。
これは、もう、最高にぜいたくな気分。