先週末の「フィガロ聴いています」のブログに大間違いがありました。公の場で恥ずかしい・・・。
昨日、戻ってきたアンプで家でじーーーっくりフィガロを聴いていて、アレ。と思いました。
ベルガンサが「フィガロの結婚」のアリエッタ「Voi che sapete(恋とはどんなものかしら)」を歌っているのは以前から聴いていたのですが、そういえば、この曲は登場人物のケルビーノが歌う曲で、伯爵夫人が歌うものじゃないなぁ・・そもそも、数日前に書いた「Porgi Amor」とは、同一人物の歌う歌でないし・・。
ベルガンサ、ケルビーノ役も伯爵夫人役もどちらの盤もあるのかしら???
探したところ、その様子はなし。
ベルガンサは上述したアリエッタも、他のケルビーノのアリア「Non so piu cosa son, cosa facio(自分が自分でわからない)」も美しく歌っていますが、どうも伯爵夫人にはなっていない?
あったとしても、少なくとも「ベルガンサが伯爵夫人」と思って聞いていたものは、ベルガンサはケルビーノで、伯爵夫人はセーナ・ユリナッチというソプラノ歌手でした。(よく聴けば別人でした。)
なんといい加減な事。
しかし、面白いことも発見。
このセーナ・ユリナッチという歌手は、かつてケルビーノ役が大当たりしたのだそうです。
このアルバムは1968年のライブ録音。
1921年生まれの彼女は47歳。
ベルガンサのケルビーノを聴きながら、伯爵夫人の思いに自分を重ね合わせたかもしれません!?
ということで、もう1つの間違いは、はい、アンナ・ネトレプコの伯爵夫人。
ネトレプコはスザンナ役でした。
大体が、このジャケット、召使の恰好をしていますものね・・。
この伯爵夫人役は、ドロテア・レシュマンでした。
内田光子のピアノでシューマンのリーダークライスを歌うアルバムがグラミー賞を受賞していますが、この人もモーツァルトという感じよりも、こういう歌曲のほうが合っているような。
素人の言うことですが・・。
いずれにしても、歌舞伎などと同じで、どうも古き良きほうを求めてしまいます。
歌舞伎だと映像がライブを超えることは絶対にありませんが、オペラは歌だけ聞いているとライブを超える感動は得られると思うので、現代の人は大変だな・・などと思ったり。
永竹さんの「歌舞伎とオペラ」をもう一度読んでみたいと思いました。
しかし、先日のブログ、3人の伯爵夫人を上げて、2人間違っていたなんて、大恥もいいところです。
昨今の音楽配信、ストリーミング再生は、情報が少ないから気をつけなくちゃ…。