
定休日に久々に歌舞伎を見に行ってきました。
松竹創業130周年で、演目は9年ぶりの忠臣蔵。
久しぶりに素晴らしい舞台でした。
そんな話をしていたら加藤が「時代劇の『忠臣蔵』は観ていますけど、歌舞伎は難しそうで・・」。
おそらくそういう声が多いからか、歌舞伎の漫画をもとにした演目「ワンピース」や「風の谷のナウシカ」もありますが、300年近くもの間かかってきて今なお人気・・というものは、やっぱり良いもの。
歌舞伎は元々がエンターテイメントなので、初めて見てもわかりやすいような作りになっています。
「ここが重要だよ」という「間」があったり「決めの」表情があったり普通ならば大げさに感じられるような身振り。
それが「かぶく」ということで、それが大げさに感じられないのは、役者の肚にちゃんとその役柄が入っているから。
それは、脈々と続いてきた精神によるものだと思うのです。
だから新作ももちろん面白いものはたくさんあるけれど、初めての方ほど、歌舞伎の人気の演目(できれば華やかなやつ)、「忠臣蔵」「義経千本桜」などを観ると絶対楽しめると思います。
そうして考えると、オペラもそうだし、クラシック音楽のコンサートもそうですが「むずかし」くしているのって、実は演奏者や役者ではなくて、周りだったりするのかもしれません。
自戒の念も込めて言うと、好きになったり、詳しくなったりするとつい「わかった口調」で言いたくなるもの。
そういうのが「なんだかむずかしい」雰囲気や、わかる人たちの壁を作っているのかもしれません。
かくいうオーディオだって!!!
デザインで選んで全然OKです。インスピレーションでも。パッと聞いた時のご自分の印象、置き場所やシーンにはめ込んでもいい。
ケーブルは目立たないようにしたい。ケーブルのすごいのを使ってみたい。真空管アンプを使ってみたい。何にも持っていないけれどレコードを聴きたい。
動機はなんでもよいのです。
スピーカーとアンプ、プレーヤーがあれば音は鳴ります。置き方だって自由なのです。
結構高価なお買い物なので、ついつい「ここをこっちにしたほうが」「ここをもう少しこうすると」ということは言ってしまう・・まぁそれが私たちの仕事なのですが、そこはお店の人とディスカッションして「こうしたい!」を主張してよいのです。
ただ、もしかすると置き方をちょっと変えるだけで、もっと良くなる・・ということだけ覚えておいてさえいただければ・・。
オーディオは始めたら絶対に楽しい!
(竹田)