Legato EYES

「すべての芸術は音楽の状態に憧れる」

ウォルター・ペイター著作「ルネサンス」の中にある有名な言葉。
コンサートで素晴らしい演奏に出合った時、
オーディオからえも言えぬ美しい音が出た時、
音楽の喜びを得る度、この言葉が胸に浮かびます。
それは、決してクラシック音楽に限らなくて、
ビートルズの「And I Love Her」を、
エリントン楽団のジョニー・ホッジスのサックスを、
シナトラのハミングを聴いても浮かんできます。
音が浮かんでは消え、消えては浮かぶ繰り返しが、
旋律を奏で、うたになり、思いを伝える。
どんなにとどめておきたくても、二度と同じ音はない。
その潔さ、儚さ、あいまいさ
しかし、人を惹付けて止まない
インパクト、美しさ
手に取ることもできず、目にも見えない
けれど確かに「在る」
・・・常に恋愛状態みたいなものです。
実際の恋は、湯に立つけむりのごとくあっという間に冷めるかもしれないけれど、
音楽はまさにずっと続くような感じ。
だから、きっとオーディオってやめられないんだろうな。
今日、Legato2FでBrodmannのスピーカーを聴いていて、
こんなことを思うのでした。
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