★ 水曜日
新しく入ってきたパラゴンがすごくいいので、古い音源を聴きたくなる。
晴れているし、あの気分がとってもいいあれだ。
タンゴの曲「Por Una Cabeza 首の差は」
カルロス・ガルデルのCD BOXをかつて、この曲の為だけに買って、苦労してリッピングしたけれど他の曲をきいていない。
ちょっとやっぱり音源が古すぎるかな・・・。
パラゴンよりもドイツのヴィンテージのラジオに入っていたような小さいユニットで聴きたいかもしれない。
(これを書いていて思い出したけれどJensen Old Imperialのラジオみたいな小さいスピーカーがあるので来週それで聴いてみよう)
同じ曲はニコラ・ヴェネデッティがヴァイオリンで弾いている。
そう、これは映画「セント・オブ・ウーマン」で盲目の退役軍人のアル・パチーノが踊る印象的なタンゴのシーンでかかるあの曲。
タンゴって、暗さと明るさと両方行ったり来たりして、すごく「生きる」って感じがする。
★ 木曜日
今週のミュージックインスタグラムに載せたフィリップ・グラス特集。
それぞれ奏者の性格がよく出ている感じがして面白かった。
スティーブ・ライヒとかと同じ感じがしていたけれど、「ミニマル・ミュージック」というのですね。
知らないことだらけです世の中。
でも明日には昔から知ったようにしゃべるのでしょう、私。気を付けて。
★ 金曜日
ホセ・カレーラスが来日するという。
カレーラスの歌うカタロニア民謡の「鳥の歌」を聴く。
カザルスの「鳥の歌」では思いもしなかったけれど、ゴッド・ファザーのパートⅢを思い出して、マイケル・コルレオーネの息子アンソニーが「お父さんに」と歌うシーンとか、「カヴァレリア・ルスティカーナ」のオペラとか聞いてみたが全然違った。
しかしいい声。今から34年前、1990年の録音。今でも歌えるなんてすごい。でもコンサートにはきっと行かない。
★ 土曜日
ベリルオーズ 幻想交響曲 グザヴィエ・ロト指揮、ル・シエクル演奏
4月に開催した「名曲深掘り」イベントの書きおこしをしていて、ずいぶんかかったけれど、やっと仕上がった。
実際聴きながら「今のところからフーガ」とか「これがセルパンの音」などと先生方から説明があり面白かった。
特にロト盤では作曲当時の楽器が使われているため、他の盤とは聞こえ方が凄く違う。
記事でもそれを追体験してもらえるように、そうしたコメントを残して「〇〇盤の何分何秒あたり」と入れようと思っている。
それで聴いていたんだけれど、手元に楽譜もないし正確じゃないから諦めて先生方に丸投げ・・・。ダメ編集者。
★ 日曜日
今日みたいな雨の日はミッシェル・ペトルチアーニを聴きたくなる。
「Someday My Prince will Come」をかけちゃうあたり、王子様なんてサンタと同じでどこにもいないんだよと自分突っ込み。
いや、そんなことわかってる。これがなんでか好きなのかっていうと、その夢見ている時とか期待感を持っているときが一番楽しいってことで、オーディオで音楽鳴らす時って「きっとこんな音する」「きっとこんなふうに聞こえるんじゃないか」っていう期待感があって、期待をちょっとでも上回るとすごく嬉しくて、この曲ってその気分がピッタリなんだってば。
とても弁解的である。
番外編の定休日は・・・
★ 月曜日
気圧の関係か調子が悪く実家でほぼ寝ていて、起きて鰻を食べた。
No Music But Unagi
どうでもいい話だけれど昔っから最後の晩餐は鰻と決めている。
★ 火曜日
料理をしながらJuliette・Greco
パリのエスプリ効かせて・・・って、茄子のピリ辛や唐揚げじゃあしようがない。
(竹田)