つい先日のこと、某別荘地にご納品した MAJIK 140 スピーカーと、MAJIK DSM のシンプルなシステムです。
別荘ということもあり贅沢な間取りで、12m強 × 6m強 の広大なリビングに設置することになりました。
音のことだけを考えてどこにでもスピーカーを置けるケースとは違い、TVを挟んだ位置におけるポイントは決まっています。
通常であれば低音のピークが盛大に出る環境ですが、この組み合わせなら大丈夫‼️
LINN がここ数年 DS シリーズに用いている「スペースオプティマイゼーション」という設定で、部屋の寸法や窓、ドアのサイズ、リスニングポジションからスピーカーの位置まで入力すれば、その部屋のリスニングポジションにおけるピークが算出される仕組みを持っています。
80Hz以下の低音が “かぶって” しまい、その倍音となるそれより上の帯域をマスクしてしまう現象をあらかじめ調整して解消する仕組みになっているのです。それだけでなく、左右のスピーカーを取り巻く環境、例えば右ch のすぐ横には壁があるけど 左ch の脇には壁がない・・など 左右でいびつな反射が起こる形状の部屋においても、真ん中で聴くリスニングポジションではピタリと定位が決まりステージが現れる様に、位相を調整するところまでに及んでいます。
元々は、LINN の最高級シリーズ EXAKTシステム(スピーカー内部に DACとパワーアンプを内蔵しDS から スピーカーまで音楽信号をデータで送る方式)のための設定だったと思われますが、今ではなんと他メーカーのスピーカーを使っている方でも「スペースオプティマイゼーション」の効果を享受できるのです。
というわけで、
このお部屋の MAJIK 140、MAJIK DSM もクリアで立体的な音に仕上がりました。
すでに DS をご愛用の方も、一度 Konfig から「SpacewOptimisation /スペースオプティマイゼーション」をお試しになってみてください。
(金野)