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今朝は地下鉄からはき出される空気がいつもとちょっと違いました。
私の方でそう感じるだけなのか、それとも仕事納めの気持ちを纏っている人が多いからなのか。

そう思うことは多々あるけれど、私は多分後者だと思います。
一人ひとりのちょっとした気持ちの変化は、体に伝わって、それはまた空気に伝わると思う。

音ってまさにそうしたもので、電気を通ってきたものが空気を動かす、その通り道のちょっとした変化、日々の空気によって変化する。

自分の体調のせいで音が疲れるのか、疲れる音なのか、
楽しく聴けるのは機械のせいなのか、音楽への深い理解からか、
皮膚という境界線の内と外、どちらもあるに違いない。

音楽への熱意からオーディオに、変化や、ちょっとした気配りを施してみる。
それを、作り手(メーカー)と伝え手(代理店や販売店)と使い手(お客様)がそれぞれに心を込めてやったとき、
この先どんなにAIが賢くなろうとも敵う日が訪れることはないと断言できます。

もう一度言います。
電気を通して、様々な経路を辿って、信号が絶え間なく動く。
それであんなにも心が揺さぶられるなんて。
人間の作ったこの小さな宇宙にはまだまだ無限の可能性が秘められていて、この先も私たちはもっともっと音楽にちかづくことができるでしょう。

オーディオは高くなりました。
高いけれど、高いだけの理由がある。
生演奏とはまた違う、音楽の深淵に向かうことができるのです。
誰かと比べることのない自分だけの喜びを得られる、それは人生をこの上なく豊かにしてくれるものと思います。

今年ますますオーディオへの熱意が増し、音楽を知りたいと思い、人が好きになりました。
これを今読んでくださっているすべての方に心からの感謝の気持ちを捧げます。
本当にありがとうございました。

来年、もっとプロフェッショナルで、もっと親しみやすいサウンドクリエイトになることを誓って、
本年の営業を終了したいと思います。

みなさまにとって新年が素晴らしいものでありますように。
良い年をお迎えください。

サウンドクリエイト店長 竹田響子
2023年12月28日

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