2024年の営業が終了します。
本年も誠にありがとうございました。
スタッフ一同、皆様のご愛顧に心より御礼申し上げます。

自分のことになりますが、今年は色々なことを思いました。
数年続いたコロナ禍を経験して「行きたいところ、やりたいことは、できる時に！」ということを身に沁みて思い行動に移した5月。
秋から冬にかけては、いくつかの喪失を経験し、ずっと当たり前にあると思っていたものは実はそうではないんだと知ることになります。

「今を生きる」のって、大変だしなんだか暑苦しいように思っていましたが、実は「今」しかない、思い立ったら「今」行動しなくちゃならない。
でも「今」はずっと繋がっていることもまた確かです。
音と音が繋がって音楽になるように。
はたまた、プレーヤーとアンプが信号を絶え間なくスピーカーに送りそれが音になるように。
今いま今いま、ずっと繋がってきて、この「今」がある。

オーディオシステムから流れてくる音はこの数年、いえ、もしかしたらこの1－2年、急激に進化しています。
音と音をつなぐのは、音の土台、低域の仕事です。
その精度が格段にあがり、それによって得られたものは計り知れない。
音楽の躍動感、臨場感、空間再現、音の切れ際が見えるようになりミュージシャンの出す細やかな心情やニュアンスが感じられる・・・。
どれも確かな低域なくてはとても揺らぎやすいもの。
そして、それは今を繋いでいく人生とどこか似ているとも言えます。

サウンドクリエイトは今年、25周年の次の年、26年目を走っていました。
ずっと繋がっているけれど、一つの区切りを迎えた後の新しい年。
それはちょうどLINNにとっても同じような巡りで、2024年は51年目でした。

オーディオの魅力的なブランドは山ほどあり、音の好みは人それぞれです。
が、LINNの歩みだけは、他の追随を許さないものがある。
その技術が独特であってもなくても、一つのことを信じて真摯に積み重ねてゆくさまは、見習うべきところがあります。
それは果たして音に表われているか。
はっきり、ＹＥＳと言えます。

私たちの仕事は人とモノを繋ぐ仕事。
また、オーディオも線で繋いでゆくもの。
単にそれだけのことなのです。
単純に商売と言ってしまえばそれまでです。
でも、こんなに尊い。

「音楽」が、「今」が、一時として途切れずにつながっていくように、私たちの26年目も日々が繋がって、在りました。
それはひとえに、これを読んでくださっている皆様によるもの。
心からの感謝と最上級のありがとうをお伝えしたいと思います。

2025年、私たちはもっともっと足元を盤石にすべく精進してまいります。
若いスタッフの教育、オーディオをよりよく鳴らすための探究、知識と経験の両立。
一人でも多くの方へ音楽、オーディオの真の面白さをお伝え出来ますように。

みなさま良い年をお迎えくださいませ。
抱えきれないほどの感謝を込めて。

2024年12月27日
サウンドクリエイト店長　竹田響子