7月某日朝
電車でぼーっとしていたら、颯爽と乗ってきた足の長いお嬢さん。肩から提げていた深い赤い色のエナメルのバックが目を挽きました。
彼女が前の座席に座ったので、自然と隣に目がいったら隣の女性も赤い鞄。こちらは爬虫類の型押し風。
その更に隣には渋い赤のポロシャツを着た年配の女性。・・・もう1人いた!えんじのローファー。
あれあれあれ、なんだかオモシロイ。でもここまでか?・・・もう1つ向こう隣に立っていた黒い服の女性が鞄から出したのは赤い携帯。
私の視界のほぼ端から端までが、女性で、赤いものを身につけていて、こういうの「シャッターチャンス」なんだろうなーと思いましたが、残念ながら次の駅で総崩れでした。
電車の中でも、たまには携帯触るのやめて周りに目を向けるとこういうオモシロイ光景に出会えますのね。
7月某月曜日
とても暑い日にご納品2軒はしご。
車のエアコンは苦手ですが、かけないとやっていられない暑さ。
いつも心配になるのは忘れ物がないか、見落としがないか、喜んでもらえるか、納品がうまくいくか・・・
もちろん製品はよいものしかお勧めしていませんし、何も心配することはありませんが、こういう不安は直前になればなるほど湧いてきます。
だから、終わってお客様が「いい音!」と笑顔を見れるだけで、お腹のグッと入っていた力がスッと抜けます。
この日は2軒だから余計心配。
でも、最後に「暑かったでしょう」と出して頂いたアイスクリームのおいしかったこと!
一日の緊張と疲れを溶かしてくれる幸せな甘みでした。
7月某日夜帰り道
会社の帰りは暇があれば歌舞伎座の脇を通って帰る。
7月も歌舞伎座へ2回足を運んだので、観劇の感激を反芻しながら。
大ファンの菊之助の舞台を観にいっている訳ですが、花形と呼ばれる若手の人たちが育ってきていて、嬉しいし楽しいし応援したい!
海老蔵も菊之助も松緑も同学年なので、どんどん活躍してほしい!
江戸時代から脈々と受け継がれてきたものを現代の同世代がどのように演じるか。
「型破り」は出来ないでしょうが、今生きている人が「型」の中で演じていく、これは自ずと新しいものへの進化に繋がると思います。
何でもそうですが、まずは「型にはまる」のは、そうそう悪いことではないということが最近わかってきました。
7月某日早く帰った日
今になってから「八重の桜」を見始める。
綾瀬はるかの凛として一生懸命な姿が美しく、また話の運びも面白く、毎日暇があれば就寝前にためおいたのを見潰していく。
篤姫の時に買った「明治時代の人々」とかいう人物写真集を開いていたら、会津藩の藩主役の綾乃剛は、松平容保に似ている。
いい役者さん。キネマ旬報で特集組まれていたので、つい手を出して読みふける。
映画観に行こうかな。(ミーハーです)
8月某日
自宅にSNEAKY DSMを入れる。
メインの部屋と寝室でマルチルームシステムになった!HDMIでTVもつなぐ。
結局朝晩寝室に居ることが多いので、かなりの快適さ。
JBLのアクエリアスを鳴らしてみる。ニヤニヤしてしまう。
ベッドの上で飛び跳ねたい気分。
8月月曜日
神戸へ行く。
以前よりお誘い頂いていたお客様のリスニングルームへ。
刺激をたくさん頂き帰京。
近々SOUNDCREATE Timesでアップ予定です。
8月の夏期休暇
13日に「風たちぬ」を、14日に「終戦のエンペラー」を観に行く。
はからずも終戦記念日に備えたような格好になった。
「風立ちぬ」は、宮崎駿さんの最後の作品となるのだとか。
見終わって感じたのは、大きなテーマを提示していないこと。
飛行機の話は軸にあるけれど、恋愛の話あり、男のロマンの話あり、戦争の話しあり、日本の当時も描いていて、でも一言で表しにくい。
宮崎さんはこの映画にテーマを持たせていないんじゃないか?観る側に委ねているんじゃないか、そうすることでこの映画の持つ意味の広がりを自由にすることができるから。そういう境地に入られたのかも・・・だから最後の作品なのかも、と勝手な想像。
「風の谷のナウシカ」で始まって「風立ちぬ」で終わることもオモシロイし、息子の吾郎サンの「コクリコ坂」との対比も面白かった。
コクリコは生きる方に向かっているけれど、風立ちぬはどこか死を前にしてる。などなどなどなどお酒を飲みながらジブリ論評という子供っぽい30代も半ば過ぎ。
しかし、日本のアニメは本当にスゴい!
終戦のエンペラーは、長くなりそうなので、またいつか・・・。
しかしながら、イギリスの監督なのに、すごくよく日本を描けている映画でびっくり。
それから、出演している中村雅俊さん桃井かおりサン、亡くなった夏八木勲さん、などなど日本の俳優陣がとても昔の日本人の顔をしていて、役者ってスゴい!と改めて思いました。
8月休暇明け
日が短くなった。5時半でも薄暗い。
こうしてみると、どこも行っていませんが、日本の夏を堪能している感じがします。
(竹田)