Ole Wanscher(オーレ・ヴァンシャー)のコロニアルチェア。
形も、掛け心地も、なんとはなしに「抜け感」があって、名作椅子の一脚です。
並木通りのLegato店に展示しているものはヴィンテージ品ですが、コロニアルチェアは「ヴィンテージにこだわらなくとも現行モデルもとてもいい!」とは、詳しいヒト(ユーザー)の話。
余談ですが、家具も、現行モデルとヴィンテージで、デザインは同じでも工房が違って、細部がなんとな昔のがイイ‥ということもあるのです。
ただし、こういう場合のヴィンテージは、価格も立派だったりしますが‥。
さて、現行モデルのよいところは、最初からフレームとクッションの張地が自分好みに選べること。
例えば、このコロニアルチェアの場合
・木材と仕上げについて
コロニアルチェアのフレームの材質は、
色の濃いもの(ウォールナット/マホガニー)と、浅いもの(オーク)の3種類があります。
更に仕上げが選べます。
ソープ仕上げかオイル仕上げ、その他もありますが、この二つがとりわけオススメ。
ソープもオイルも要は油であるわけですが、これらが木の細かい目に塗り込まれます。
そうすると、
ソープの場合だと固形なので木の奥まで浸透しないし、白っぽくなります。
一方、オイルは中まで浸透。なので色も濃くなります。
それから木の手触りが違います。
元々の木の風合いが残るのはソープ仕上げ。
オイルの方は、しっとり滑らかになります。
この両仕上げは、使い込んでいくと、経年変化も楽しめる仕上げ。
ちなみに、これは材質の仕上げの一部。
Legatoのヴィンテージは、材質は今はラインアップにないようなのですが、しあげはツヤありのラッカーの仕上げ。
オイルやソープ仕上げがいいと言っておきながら‥と思われるかもしれませんが、ヴィンテージは一期一会。
そのものがよければ、それでいいということですね。
ちなみに、ラッカー仕上げをメーカーが勧めないのは、
塗装をかけるので、木の風合いが出にくいことと、
塗装はいつかはげてしまうので、傷も染みも含めて経年変化を楽しむよりは、傷がつかないように大切に使うという概念になること。
・張地について
革と布と何種類かあります。
革についていえば、ランクが3段階あります。
いちばん下のランクは、顔料で染めているので一番色数が多いです。
上のランクは植物性の染料で染め上げているので、色数は少ないですが、風合いが素晴らしいです。
それから、色、手触りの風合いと、通気性の良さが圧倒的に他と異なります。(その代わりに染みがつきやすい。)
こんな風にして、自分好みのコロニアルチェアを完成させます。