澤野工房の新譜が届きました。
新譜と言っても、録音は1958年の3月パリ。EPの復刻盤です。
Paris Jazz Trio /パリ・ジャズ・トリオ
サックスとドラムとピアノのトリオで、時々ピアノに代わってオルガンが入ります。
肩の力の抜けた演奏で、楽しめます。
オルガンとサックスの掛け合いから始まる1曲目に収録のApril in Parisなんて、
とても洒落ています。
しかも音がいい!とてもじゃないけど50年以上前のえんそうとは思えません。
サスガ澤野さん!
煙草の煙、珈琲の香り、何か重大なことが話されているようなフランス語―おそらく取るに足らないことを話している―、乾いた空気、薄曇りの空・・・そんな心象風景が浮かんできて、珈琲を淹れながらついリズムに乗って、踊ってしまいたくなるようなそんな1枚。
また、EP盤5枚分の曲をCD1枚に収めたとかで、3分前後の曲が22曲も入っていて、得した気分。
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ところで・・・
I PODやネットワークオーディオ、PCオーディオなどとなってくると、曲単位で聴く機会が増えます。
昔のJuke Boxみたいですね。
しかし、こうしてCDに納められると・・・つまり、アルバムジャケット、ライナーノート、録音の情報、もちろん音楽そのものがCDを作る作り手がオーガナイズして出来たものって、1つの世界があって雑誌的な気分を感じます。
澤野工房のCDは、復刻も全て含めて、澤野さんの「気分」が一貫して流れていて、つい手に取りたくなります。
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