「ルームチューニング」というと、難しい感じがしますが、ご家族が集うリビングでも、簡単に出来ます。
例えばお引っ越ししたばかりの何もない家では、「わ~~~ん」と響いて、しゃべり声でも普段とは随分違った印象になります。
ここにソファを入れたり、ラグを敷いたり、シェルフを置いたり、カーテンをかけたりしていくことで、しゃべり声もどんどん落ち着いて行きます。これは家具が、余計な響きを吸音したり、反射を変えたりしていることで、部屋の響きが落ち着くのですね。
大げさに言ってしまえば、これもルームチューニングの一貫なのです。
例えば、スピーカーの間に置いたTVが壁と並行に設置するだけでも、左右のスピーカーの音の響きは揃います。(まっすぐに見えて、意外と1cmとか違ったりするものです)
スピーカーのサイドにあるガラス窓は、カーテンを引いているのと引いていないのとでは、音が違います。
こんなことを積み重ねていくと、最終的には、ボーカルは中央に、TVより前に、オーケストラは広がりをもって・・・となっていくのです。
さてしかし、チューニングをしていると、聴きすぎて分からなくなってしまうことが多々あります。
そんな時、注目したいのは「音圧」。
ボリュームが同じで、最初より音が大きく感じられるようになったら正しい方向へ向かっているということ。
不要なレゾナンスを取り除いて、スピーカーの本来の音が耳に届きやすくなったということなのです。
さてここで、本日のLegato。
Legatoの店内奥のカウンター横の鉄板のディスプレイラック、これ結構曲者です。
ものすごく「ワ~~~~~~ン」といっていることがわかりました。
システムを鳴らしていると、このワーンがスピーカーの響きにのってしまい、響きを相殺してしまうのですね。
そこで、今日のお題の「ゲル」が登場!
1cm角くらいに小さく切ったゲルをチョコンと貼るだけです。
あら不思議。右側の音の回り込みが出て、音がクリアになりました。
これはTVの後ろのプラスチックのところや、本棚や食器棚のガラス扉にも応用できます。
笑わないで下さい。(笑)
本当にこんなことで変わるのです。
さて、ゲルにも色々あります。
ここからの話は少しマニアックかもしれません。
色々試した結果、これが一番良かったです。
厚みのあり過ぎるものはダメ。厚さは3mmくらいが丁度良いです。
地震対策用のベタッとしたものはダメ。響きが止まり過ぎます。上の写真のように伸びるようなゼリー状のものがよいです。
写真のゲルは、東急ハンズで購入可能です。
まずはテレビを真っ直ぐにするところから始めてみるとか!?
使いこなし