弊店が力を入れているものの一つにBrodmannのスピーカーというのがあります。
ホームページのトップ画像でもふんだんに使用しています。そのせいか、割合Brodmannを聴きにいらっしゃる方も多く、また置いてあるとその仕上げの美しさからか、興味を持たれる方も多いです。
仕上げは、ピアノブラックの他に、特別仕上げの5種類。バーズアイ メープルや、バール ウォールナット、ポメレなど。工芸品の域。響きもそうですが、吸音材も一切使っていないので、存在自体が楽器のよう。
今日いらしたお客様は、VC1で聴かれ、まず「ブラームス ピアノ・コンチェルト2番」グリモーのピアノで、開口一番「たまげた」。VC2が聞きたいと思ったけど、ここまでなると思わなかったとのこと。
「ショパン バラード1番」清水和音のピアノ、上原ひろみのトリオも聴かれ、トリオが破綻しないことにまた驚き、
ハーンのヴァイオリン、アシュケナージ指揮のマーラー9番で、「低音が全く遅れないね」と驚く。
曰く「趣味でスピーカー作ってるでしょう。キャビネットに凝ったことすると絶対低域が遅れてしまうんですよ。これは、全く遅れないですね…」
マーラーでは、ややVC2のことが頭によぎるものの、他は充分の低音。あまり低音どうとか、解像度とか、そうした意識を持たせないで音楽に没頭させてくれるスピーカーなのです。
この後も、Queenや、ギタープレイのカッコイイMIYAVIなどを聴かれ、もっとギミックに聴かせるスピーカーかと思ったらすごく真っ当に聴かせる!とお客様としては珍しくご執心。
この後は、古めのロック中心に聞くという初めてご来店の方にリクエストを伺って、マイケル・ヘッジスやツェペリンを聴いていただいたところ、「今まで聴いていた感じとすごく違うけれど、アーティストの存在感を感じる。」と、こちらも大変気に入っていただきました。
弊店でイベントをして頂いた麻倉怜士先生も超お気に入りですし、ヴィンテージ一辺倒(!?)の哲学者・黒崎政男さんもヨッフム指揮のハイドン交響曲88番のファーストプレスをかけて「幸せになる音」と仰っていました。
Brodmannファン増殖中です。
※現在常設は、VC1、VC7,です。JB205はご予約のみです。