JBLのHarknessでオーディオ開眼したので、とりあえずお茶くみだけでなく、
試聴室に入ってお客様とスタッフの横でお話しを聞くようになりました。
でもなんのことやらさっぱりわからず、眠くなるような時も。
そんな頭がぼやっとしている間に話は進行していて、
「では、聴いてみますか」とかけた音。
それは静けさの中でも熱が伝わってきて、魂がこもっているような音楽でした。
今にも爆発しそうな情熱をグッと抑制して冷静に音楽と向き合っている、そんな雰囲気でした。
それは初めて聴くJAZZで、初めて知ったビル・エバンスの「Waltz for Debby」。
再生していたのはLINN LP12でした。
スピーカーもアンプも、アームもカートリッジも何を使っていたかは、もはやわかりません。
そこを知っておかなきゃという意識がない時代の話。(アームは多分AKITO?)
家にあった自動でアームが動くアナログプレーヤーとは当然比べ物にならないですが、高価なCDプレーヤーよりずっと空気が濃い感じがしたのを覚えています。
「アナログの音」にすっかり魅了されましたが、LP12は何せ触れるのがこわく(ふわふわ揺れるし、値段もいいし)、その時の驚きはオーストリアのProjectのアナログプレーヤーへと還元されました。(ちょっとずれた還元)
ビル・エバンスにすっかりはまり、エバンスのCDと合わせて、JAZZの名盤と言われるものを追いかけ始めたのもこれがきっかけでした。