本日よりLegatoでLINN MAJIK140を鳴らしています。
割合久しぶりのことかもしれません。
MAJIK140は、実はLegato2Fで鳴りにくく・・と言うと語弊があるかもしれません。
単純に私のセッティングの腕です。
私がMAJIK140の魅力をいまいち引き出しきれないところがあり、セッティングしているうちにドツボにはまっていくと言うか・・ちょっと苦手意識のあるスピーカーでした。
ところが、昨年B&WからMAJIK140へ変えられたお客様から、昨年導入されてすぐ、その少し後、それから今年の頭・・と、時間の経過を経ても喜びの声が絶えることなく、ましてや喜びが大きくなっているくらい。本当にこれにしてよかった!と。
昨日の納品例に載せた方も、MAJIK140をとても気に入って頂いていて、私が持っていた苦手意識ってどんなものだったかな、と、ふとLegato1Fで鳴らしてみようと思ったのでした。
セッティングに時間をかけずに、ボードを敷いて、がたを取り、スピーカー間、前後位置を合わせてポンと鳴らしたところ、実に簡単にいい音が鳴るのです。
あれ、以前のあの鳴らしにくさはなんだったんだろう・・・。
一つには、SELEKT DSMがやはり、相当良いのかもしれません。
アンプの駆動力、バランス、スピーカーとのマッチング、以前のLINNのアンプからすると、ぐっと良さがわかりやすくなっている感じです。
以前ならしていた時は、MAJIK140って本当は良いのに、良さを多少出し惜しみしている感じ?
奥ゆかしさと言うべきか。
その頃からするとDSも相当良くなっているし、SELEKTでないと鳴らないと言うわけではなくて、MAJIKでもかなりならしやすくなっていると思います。
そんなこんなでご機嫌に今日鳴らしていましたら、若いご夫婦がご来店。
LINNのことはご存知なく、KEFとB&Wのスピーカーをお持ちとのこと。
低音がすごくクリアでいい、と、ご主人の横で奥様が一生懸命仰るのです。
ご主人も気軽に聞いたら、すごい良くてびっくり。
これは、スピーカーとアンプ、この音の割合はどちらがどのくらいだろうか・・とのこと。
なかなか難しいご質問です。
トータルバランスですが、低音の解像度が高く音階が追えるのは、DS部のなせる技ですし、ただ、このバランスやクリアさなどは、スピーカー、いやアンプ・・。うーん。
しかし、これだけMAJIK140の魅力が出やすくなったのは、アンプやDS側のテクノロジーの進化と思いますが、もともとMAJIK140もそれだけのポテンシャルを持っていたと言うことでもあります。
すごいな、と思うのはLINNの仕事で、コロコロ製品を変えないでも、こんなに何年も経ってから(MAJIK140は弊店の秋葉原時代からあったスピーカーなので、軽く10年以上経っています)、真価を発揮・・しかも軽々と・・させると言うのは、製品作りの方向性にいかにブレがないかと言うこと。
見習いたいものです。
(竹田)