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LINN は言わずと知れた LP12 を世に送り出したメーカーです。

世紀の名作 LP12 でピックアップしたピュアで繊細な信号を、どのようにしたら欠落なくスピーカーまで伝えられるか・・・

小型アンプの象徴とも言える LINN の設計思想はここから始まったのではないかと思われます。

とにかく シグナルパスを短くすることで、影響を受けやすくもろいアナログ信号を歪みなく伝達していく。

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LK1プリアンプに内蔵されたフォノイコライザーが好評を博し、アナログファンを唸らせるプリアンプ KAIRN(ケルン)が誕生しました。

創業25周年には LINTO /MC専用フォノイコライザー が大ヒット。
常に、小さな筐体の中で最短のシグナルパスが実現できる工夫と、先端技術を組み合わせる手法で設計されてきました。

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グローバルに様々なカートリッジに対応できる柔軟性を持った UPHORIK を経て、URIKA が発表さてたのです。

その昔、EMT や RCA と言った業務用ターンテーブルで採用された手法で、プレーヤー内部にフォノイコライザーを入れてしまい、フォノカートリッジが拾ったばかりの小さく汚れやすい信号をすぐさまイコライザアンプでライン信号まで増幅する。
まさにシグナルパスを最大限に短縮する方法となります。

これ以上先は、アナログレコードの仕組みを考えてみても信号を劣化させない方法はないものとされてきました。

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ところが時は流れ、LINN は LP12 と DS(デジタルストリーム)の双方を進化させ合いながら互いのテクノロジーをフィードバックする方法で開発を進めていきます。
URIKA が「2」になり、劇的な進化を遂げたのです。
カートリッジから送られてきた微弱な信号は、デジタル領域で正確な イコライジングを経由してデータとして LP12 から DSM へと転送されるかたちになるのです。
文字で読むと、「えっ?デジタルにしちゃうの?」とか「せっかくのアナログがデジタルっぽい音になってしまいそう」
と感じる人が多いようですが、実際の音を聴くと印象はまるで変わります!
鮮度と情報を失われる前に高精度でデジタル化された信号を元に再生するこの手法は、
暖かさも生々しさも、立体感も桁違い。
46年間進化を続ける LP12 とともに フォノイコライザーも進化し、今考えられる最短のシグナルパスと信号劣化への対抗手段と言えるのではないでしょうか!?
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(金野)
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